競技特異性②

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
過去に競技特異性について、
記事にしましたが、
今回はその続きになります。
(前回記事→競技特異性
これに関しては完全に
私個人の持論になるため、
反対意見もあると思います。
が私は私の考えのもと
持論を展開していきますので、
違うと思ったらそれはそれで、
別の視点として教えていただきたくは思います。

変則的特異的トレーニング

競技特異性のために、元々のあるRT種目を、
変則的な特異的トレーニングしてしまう人々がいます。
目的は競技能力向上のはずです。
ランジをかかと浮かせてやったりと
色々あります。

果たして効果があるのかと。

私はメリットがあまりないと思っています
0とは言わないですが、
むしろデメリットの方があると思っています
実際、普通に筋トレをしていても、
怪我をする人もいます。
正しくやれば、筋トレにおける怪我は
限りなく0に近づけることは出来ます。
筋トレは複雑な動きはせず、単純な動きをします。
スポーツほど動きは複雑ではなく、
怪我をしにくいはずです。
単純に筋肉を動かすことが目的なのに
特異的な変わった動きを取り入れると、
RT種目本来の良さを無くし、
怪我をしにくい動きを怪我をしやすい動きに
変えてしまう
と考えています。
そして、変な癖が付く可能性があると思います。
この変な癖は目的とは真逆の
競技力の低下を招くことを指しています。

何故このような特異的種目が行われているかですが、
トレーナーや指導者側が単純にRTなどを
大まかにしか知らないことが原因であると思います。
陸上部クリーンなど先輩が後輩に教えるときに
先輩がそもそも種目をよく分かっていないなど、
慣習的に行われているが故に、
目的を見失ってしまっている場合もあると思います。
実例としてあることなのですが、
とあるスポーツ選手に付いたコーチが、
知識が無くと、変則的な特異的なトレーニングを
推奨している場合があります。
そして選手が大会などで結果を残した場合、
特異的トレーニングが有効であると
判断されてしまいます。
世の中には天才というのは存在するため、
夢がない話にはなりますが、
天才にはどのコーチが付こうとも、
ある程度の結果を残してしまうものです。
これも特異的トレーニングが消えない理由の
1つであると考えています。

具体的にアスリートにおけるRTの目的は?

前回、アスリートにおけるRTの目的は
間接的に競技力向上が目的であると書きました。
具体的にRTの目的は基礎体力、筋力、柔軟性を
効率的に獲得し、維持すること目的
です。

次の論文をご覧ください。

こちらはサッカー選手におけるハムストリングスの損傷に対して、
ノルディックハムストリングス(NH)の有効性を確認したものになります。
NHはRTにおいても、ハムのストレッチ種目としてあるものです。
研究結果としてはNHを実施したグループにおける、
ハムストリングスの損傷の発生率を有位に低下させたそうです

要はこういう事が目的となります。
アスリートにおける最も最悪な事態は、
怪我における競技が出来なくなること
です。

基礎体力、筋力を付けることで
瞬間的な力発揮などが良くなり
多少なり、競技力向上が見込めます。
+αとして、柔軟性を獲得すれば、
怪我のリスクも低減できる。
ここにアスリートにおけるRTの
目的があると思います。

はっきりいって特異的トレーニングは
その基礎筋力を付ける上で、
全く効率的ではないです。
加えて、怪我のリスクも背負うことになります

あくまで、目的はスポーツです。
補助的部分にある、RTにおいて
怪我のリスクを背負う理由が分かりません。

故に変則的な特異的トレーニングはやるべきではないと考え
あくまで基本的な動きをするべきだと考えています

まとめ

トレーナー毎考えは違うので
これが答えとも思っていないです。
むしろ、別の考えなどを知りたいと思っています。

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。