競技に特化したトレーニングについて

こんにちは。ODAです。
前回、特異的なトレーニングについて綴った続きです。
↓↓
競技に近い動きをしたトレーニングについて

特異性に特化した動きについて

続いては運動制御に悪影響を与えるという点。
前回の記事で述べたように、
動作に直接外的な負荷を加えることによって、
特異的なエクササイズは
競技動作そのものとは違うものになります。
しかし、動作自体は非常に近いので、
逆に運動制御あるいは神経系のコントロールを混乱させてしまい、
競技動作のパフォーマンスが崩れてしまう可能性があります。

また、不必要な負荷やストレスによって
痛みや怪我を引き起こす可能性が高まる
ことも考えられます。
例えば、野球のピッチャーの特異的なエクササイズとして、
実際に投球するボールよりもちょっと重いボールを
投げさせるようなトレーニングを実施するとします。
普段アスリートが慣れているよりも
高負荷が体にかかるためストレスが大きくなり、
結果として痛みを感じやすくなってしまったりして
怪我を引き起こす可能性が高まるのかなと思います。
その高負荷に対して、より効率的な体の使い方を覚えることで
ストレスを軽減することは可能かもしれませんが、
そのようにして獲得された体の使い方は
実際の競技動作(ピッチャーの例で言えば投球動作)に
おいては非効率なものかもしれず、
結果として運動制御に悪影響を与えて
パフォーマンスの低下につながる可能性もあります。

最後に負荷のかけ方が最適でない場合があるという点。
例えば短い距離のスプリント能力を向上させようとして、
重たいウエイトベストを着て走るトレーニングを実施するとします。
この場合、ウエイトベストによって
もたらされる負荷には2種類あります。
それはウエイトベストの質量と重力(引力)です。

前者はスプリントで水平方向に加速する際に
必要とされる力が増えるという点では、
負荷としては最適かもしれません。
しかし、後者は鉛直方向にのみかかる負荷なので、
水平方向に力を発揮して体を水平方向に加速させることが
重要な加速局面のスプリント能力の向上には
適した負荷のかけ方ではないと思います。
この両者の組み合わせが負荷となり、
おそらく後者(重力)の影響の方が大きいので、
力発揮としては水平方向よりも鉛直方向への過負荷が大きくなり、
加速局面のトレーニングとしては
最適な負荷のかけ方ではない可能性が高いと思います。

このように、とりあえず競技動作に
重りを加えれば特異的なエクササイズになり、
パフォーマンス向上に直結するといった
安易な考えでトレーニングをすることは非常に危険であり、
パフォーマンス低下や怪我のリスクが高まる
結果になる可能性も起きうると思います。

おわりに

個人的には特異的なエクササイズの
すべてが悪いとは思いませんが、
ひとつひとつのエクササイズの特徴を考えた上で
その時の状況でどう用いるかを判断する必要があると思います。
基本的なエクササイズを度外視にして、
目先の結果を求めて特異的なエクササイズに
走ってしまったアスリートたちを目にしてきたので、
それには注意が必要だという事も頭の片隅に
入れておかなければなりませんね。

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この記事を書いた人

ODA世界観

NSCA-CSCS
健康運動指導士
健康運動実践指導者

パーソナルトレーナーとして年間で2000件近く指導してきて、豊橋市内での指導件数は一番多いのではと自負があります。それが経験として活き十人十色の骨格・体力を瞬時に認識して適したトレーニング指導ができます。
NSCA-CSCSの資格を取得して以来は、ウェイトトレーニングばかりではなく身体の柔軟性や動かし方などのコンディショニング面の改善意識も強く持つようになりました。ボディメイクはもちろんのこと、姿勢の意識をはじめとする腰痛や肩こりに対してアプローチし身体の不調を整えながら楽しくトレーニングを行えたらと思います。