ダイエットによる体内の適応とリバウンド

KONDOです。

栄養指導の数がかなりの多さになってきました。
過去に独自でダイエットを行っていた方々が
ほぼ100%の確率でリバウンドをしています。
これはやり方が悪いと言えばその通りなのですが
何故リバウンドしてしまうのか
そのメカニズムを知っていきましょう。
某ライザ〇プ社はリバウンドジムとして有名ですね。

そのメカニズムを知ることで
リバウンド後のダイエットに活かせるかと思います。
実はとても多いのがリバウンド後のダイエットに
リバウンド前のダイエット法同様に行っても
体重の変動があまり無い
ということです。
メカニズムを知ることでやるべきことが見え
その状況を脱することができるかもしれません。

ダイエット中の体内変化

エネルギー摂取量<エネルギー消費量
というこのエネルギー収支の構図は
ダイエットにおいては必須な状況となりますが
筋肉にとっては確実にマイナス要素であります

マイナスの面としては

などが挙げられます。
これだけ見ればエネルギー収支が負の状況で
筋肥大が成されることはないと分かるはずです。
女性の中には「筋トレをすると筋肉がすぐ大きくなる」
とおっしゃる方もいますが
それは平行して食べ過ぎているのかもしれませんね。

コルチゾールの慢性的な分泌量の増加は
水分の貯留を引き起こすため
こうなっては体重という数字は変化しなくなります

上記リストを見ていただければ分かる通り
かなり多くのものが”低下”する訳です。

見て頂ければ分かる通り
ダイエットはあまり長きに渡り実施すべきでないですね。
こんなにも体内で”低下”が生じるのですから。

ということで
いわゆる”Cycle Diet”は理に適っているかもです。
ダイエット法としてはベターかもしれませんが
なかなか管理が難しいってのが厄介です。

レプチン


今回はこのレプチンに焦点を当てます。
レプチンは巷では”痩せホルモン”と呼ばれ
肥満の抑制など食欲と代謝の調節を行う
ホルモン
です。

ダイエット中=エネルギー収支負の状況は
レプチンの分泌が低下する代わりに
摂食を亢進するグレリンの分泌が増大
します。

これらのホルモンの相互作用により
摂食の調整などが成されておりますが
これが摂食方向に亢進するということです。

この状況下になっているとダイエットを終了して
普通の食生活を送ろうとしたときには
摂食が昂っているわけですから
よりエネルギー摂取量増大の恐れがあるのです。

リバウンドのメカニズムの1つとして
これも要因であります。
基礎代謝が落ちたから、筋肉量が落ちたから
というエネルギー消費量の低下も
もちろん大きな要因ではありますがね。

加えて人間の身体は”マイナス”な変化に対して
敏感であるためエネルギー源の1つである脂肪を
ダイエット後などの体脂肪が除かれた後は
急速に取り込もうとします。

こういった体内の変化は
変化というよりも適応(アダプテーション)
です。
この適応に対して元の状態に
適応するためにもっていくにはどうしたいいか?

適応への適応

どのくらいの期間をやったかとか
どのくらい体重減少したかとかで
変わってきます
が以下の理由で適応します。

  • エネルギー摂取量と炭水化物量を増やす
    →血中グルコースとインスリン分泌が高まり
    コルチゾールも低減していきます。
  • インスリン分泌増
    →血中脂肪酸低下、インスリン感受性増

炭水化物を増やすことによって
筋肉と肝臓内のグリコーゲンが増え
結果的にタンパク合成が高まります。
そしてインスリンとテストステロンの分泌が高まるので
コルチゾールの分泌が低下していきます。
テストステロンの分泌が高まるので
成長ホルモンの分泌も高まっていきます。
テストステロンと成長ホルモンの分泌が高まると
IGF-の分泌も高まります


こんな感じで適応が
エネルギー摂取量と炭水化物の増加によって
成されていきます


つまり一度体重が数㎏増えても妥協する気持ちで
炭水化物とエネルギー摂取量を
思い切って増やしてしまうのが
体重停滞からの脱却方法です。

まとめ

減量しやすいしにくいの話は置いといて
ダイエットをするだけでも
これだけ身体は適応していきますので
デメリットが少ないダイエット法を
行うことが良いのは明白ですね。

体重停滞からの脱却は
一度エネルギー摂取量を高め
脂質を抑えつつ炭水化物量を高める
といったことをすれば良いでしょう。

ただし、ダイエット期間の長さに
かなり影響を受けますので承知の上で。
又、耐糖能異常などが起きていると
なかなかに厄介です。









この記事を書いた人

アバター画像

KONDO

プロフィール不詳。