身体活動は急性呼吸器感染症のリスクを低下させる

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、身体活動は急性呼吸器感染症の
リスクを低下させる可能性を調べた論文を
引用していこうと思います。

論文

運動不足は、心血管疾患、がん、糖尿病などの慢性疾患のリスク要因として確立しており、
急性呼吸器感染症(ARI)の危険因子とみなすべきという認識が広まっている。

風邪、インフルエンザ、肺炎、コロナウイルス病2019(COVID-19)などのARIは、
地球上で最も蔓延している病気のひとつで、広範な罹患率と死亡率を引き起こします。
ARIと運動不足の関連性を支持する証拠は、
COVID-19の流行期間中に科学的な精査が強化されています。
大規模な研究により、他の危険因子を調整した後でも、
身体活動および/または体力が低いコホートでは、
重度のCOVID-19転帰のリスクが上昇することが一貫して報告されています。
身体活動的なグループにおける重篤なCOVID-19およびその他のARIのリスクの低下は、
主要な免疫細胞の監視強化や慢性炎症の軽減など、
運動による免疫保護効果に起因するとされています。

いくつかの疫学研究と最近のレビューでは、
適切なレベルの適度で活発な身体活動(MVPA)ガイドラインを
遵守している人において、総感染症および呼吸器疾患の
発症と死亡のリスクが有意に減少する証拠が示されている。

この関係を評価した最初の研究の1つが、
National Walkers’ and Runners’ Health Study(全米歩行者・ランナー健康研究)であった。
推奨運動量を2倍以上超えたランナー、ウォーカーでは、
呼吸器疾患死亡のリスクが45%低下しました。
糖尿病の研究参加者のランニングやウォーキングの量が多いほど、
肺炎死亡、敗血症関連死亡、インフルエンザ関連死亡のリスクも用量依存的に低くなりました。
他の研究では、心肺機能(CRF)と呼吸器疾患(発症率および死亡率)のリスクとの
段階的な逆相関および独立した相関が立証されています。

2つの大規模なプロスペクティブ・コホート研究により、
感染症総死亡のリスクは、MVPAガイドラインを満たした成人では、
身体活動の少ない人と比較して36%から40%低いことが示されました。

イングランド健康調査およびスコットランド健康調査のデータから、
MVPAガイドラインを満たす成人の感染症死亡率は、
比較的活動量の少ない人と比較して、調整済みハザード比(HR)が
0.60となることが支持されました。
感染症死亡リスクは、座り仕事が多い(7時間以上/日)よりも少ない(4時間未満)成人においても減少した。

MVPAが様々なARIのリスクを低減し、
健康上の利益をもたらすことを科学的なコンセンサスグループが認識している。
このナラティブレビューでまとめたMVPA-ARI研究には、
さまざまな国の大規模コホートが含まれており、
一般的な慢性疾患について報告されたものと同様の大きさで、強いリスク低減を報告している。
データを総合すると、免疫細胞の動員、免疫監視機能の増強、
抗病原体活性、全身炎症の軽減に対する一過性および
慢性MVPA効果は、ARIによる疾病および死亡の負荷を

独立かつ確実に低減することにつながることを示唆している。

まとめ

どうも身体活動高めな集団である
パーソナルジムでCOVID-19トレーナー発症率、
75%を叩き出したmaison de FLEXERです。

最後の砦は私、亀山でございます。
日頃の行い、規則正しい生活、
感染予防対策などの意識の高さが
差を付けてしまった自負しております。


感染症は罹るときは罹りますね。
気を付けて生活しても空気感染などの
関係でどうしようもないときもありますからね。
私の様に毎週飲みに行っても罹らない人もいますからね。
体内からのアルコール除菌。

ただ、一応運動のメリットがある以上は、
本気で身体の事を考えるならば、
程よく運動しておきましょう。
ちなみにですが、トレーニーは程よくじゃないです。
やり過ぎが多いです。
過度な疲労が溜まる、睡眠が浅くなるなどのストレス因子は、
メリットよりもデメリットが目立ちすぎるので、
適度が大事ですね。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。