姿勢も顎関節へ影響を与える?

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、顎関節症患者における頭頸部および
上部体幹アライメントの特徴についての
論文を引用していこうと思います。

論文

対象は顎関節症と診断された21名(患者群、男性3名、女性18名、平均年齢35.3±13.2歳)と
顎関節症を有さないと診断された19名(対照群、男性5名、女性14名、平均年齢25.2±5.9歳)であった。

結果として患者群と対照群の男女比に有意差はみられず、
年齢は患者群が対照群よりも有意に高齢であった。
頸部前傾角度において患者群が50.9±5.9度、
対照群が59.4±7.0度で患者群が有意に低値を示し、
最大開口量は患者群が44.1±9.8mm、
対照群が52.0±6.2mmで患者群が有意に低値を示した。

今回対象とした患者群では咀嚼筋症状を主症状とする1型と
関節円板障害を主症状とする3型であった。
測定結果からは患者群は対照群よりも頭部前方位姿勢が著明であった。
(顎関節症の分類について→顎関節症とは(特徴・分類など)

今回の研究からは病型に関わらず、
体幹に対する頭部の位置が顎関節症の発症に
影響する一因子であることが示唆された。

まとめ

姿勢が顎関節症の一因子であるならば、
性別差における差も出てきそうなものですが、
総40名の研究なので、分かるところと分からないところは出ますね。
骨盤が過前傾している、後傾している。巻き肩になっている。
これらの不良姿勢は頭部の位置を変化させるので、
顎関節症になる一因子とも言えるかなと思います。
立位・座位の状態で肩甲骨下制が入るかどうか。
個人的にはそこの感覚の出方で、
お客さんには姿勢を正すときの指標によく使います。

姿勢の悪さは様々な悪影響を生みますが、
この研究の結果の様に顎関節にも影響を生みます。
肩こり、腰痛から、変形性関節症、四十肩など
どのように症状が出るかは人それぞれですが、
いい事は基本的にはないかなと思います。
あと、20代後半ぐらいからは見た目年齢にかなり影響を与えます。
当ジム会員30代以上、体型も気にしますが姿勢の割合も高い。

簡単そうに見える”姿勢を正せる”という事だけでもいい事です。
肥満や姿勢不良が続き過ぎた人は
正すことも出来ない場合があります。
色んな症状が出る前に姿勢を正すことを
心掛けるだけでも将来的には
大きな差になっていくかなと思います。

ただし、反り腰は別です。
女性のトレーナーに多い傾向ですが、
良い姿勢を勘違いしています。
反り腰作って、パット見でヒップアップしてますね!
意味が無いです。

もちろん、男性トレーナーにもいますが。
そういうトレーナーがいるから
消費者庁にパーソナルジムでの怪我として
神経症状などの問い合わせがいくのですよ。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。