頭頚部前方姿勢について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、頭頸部前方位姿勢(Forward Head Posture,FHP) の
易疲労性についての論文を引用していこうと思います。
易疲労性とは通常より疲れやすいことで、
肉体的、精神的影響が原因であると言われています。

論文

こちらの研究では習慣的に頭頸部前方位姿勢をとっている若年者(FHP 群)と、
頭頸部の位置が正常な若年者(正常群)を対象に、
3種類の異なる座位姿勢(安楽な姿勢、頭頸部を前に出した姿勢、頭頸部を後ろに引いた姿勢)を
それぞれ30分間保持させ、姿勢保持時の
頭頸部の筋活動と疲労の関係を検討しました。

対象は若年男性19名(FHP群9名22.3±1.5歳、正常群10名22.5±1.4歳)を対象としました。

その結果、FHP群は、正常群と比較してすべての姿勢で
疲労の訴えが強く、僧帽筋上部線維の過剰な筋活動が生じていること発見しました。

さらに、正常群は、安楽姿勢が最も疲労の訴えや筋活動量が少なかったのに対して、
FHP群は全ての姿勢で強い疲労の訴えおよび過剰な筋活動を呈し、
頭頸部の位置を変えても疲労や筋活動量は変化しないことが明らかになりました。

まとめ

正常群は安楽姿勢時は身体が休憩できるけど、
FHP群は常に筋肉に力が入り続ける。
だから疲れやすくなっちゃうねって感じです。


人間の身体は何もしない、プラスの事象がないままでは、
基本的にマイナスに傾き続けます。
大多数の社会人、大人の人々は
「年々疲れが取れなくなっていく」
この言葉をよく言います。
加齢が原因とも言えますが、
FHPによる易疲労性かもしれません。
もちろん、全員が同じ理由の訳がないので、
中にはいるんじゃないですかぐらいの感じです。
実際に、当ジムのお客様で動かすようになってからのが
身体が楽、疲れにくい、疲れが取れやすい。
これらを仰る方が多いです。
もしかしたら、頭位の変化による関係もあるかもしれませんね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。