頸部筋と自律神経系の関与の可能性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)患者の
頸部筋肉における自律神経系の関与の可能性についての
論文を引用していこうと思います。

一応コロナ後遺症などで言われる中にありますが、
一部の医者の先生方からはは”そんなものはない”と
言われたりもするものです。

1日ベッドで寝たきりで怠慢に過ごすだけでも、
朝夜で呼吸の仕方などが変わったりするぐらいなので
1週間前後自宅待機して、
何もせずに身体が元通りになるわけないと思っちゃうんですよね。

論文

このME/CFSの病態生理を調べるため、
ME/CFS患者1226人を対象に2種類の頸部筋理学療法を実施し、
ME/CFS回復とそれに頻繁に伴う代表的8全身症状との関連を検討した。
さらに、根本的な原因メカニズムとして自律神経系が関与している
可能性を評価するため、ME/CFSの回復を認めた患者と
認めなかった患者の瞳孔径の変化も比較しました。

定義(※1)に従ってME/CFSと診断された患者のうち、
外来治療がうまくいかず、入院した1363人を登録した。
退院は、上記の定義によるME/CFSの回復とは別に、
患者と医師の同意によって決定され、
主にME/CFSの症状や関連する
全身症状のかなりの改善によって決定され、
5〜120日入院した患者が登録された。

結論として、頸部筋の局所的調節による
ME/CFSへの効果は不明であるが、
本療法によるME/CFSの回復と他の関連する
全身症状との間に強い関連性が認められた。

また全集団および性、年齢、入院期間で層別した
小集団において、ME/CFS回復者の
瞳孔径はME/CFS未回復者に比べてより収縮していた。
ME/CFSの回復は、少なくとも自律神経系の
改善によるところが大きいと思われる。

まとめ

頸部、首の動きを出すために、
胸郭、骨盤帯も動きは必要なので、
程よく動かしているとよりメリットがありそうですね。

自律神経系ならセロトニンも関係がありそうです。
過去にセロトニンと姿勢の関係についてのブログ内(※2)で、
セロトニンの分泌量低下と姿勢悪化について触れています。
何か繋がりそうなものがありますね。
ただ、そこについて明言はしない方が良さそうです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。