片頭痛に対する理学療法と神経科学

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、片頭痛成人患者の頭痛頻度に対する
理学療法と組み合わせた
疼痛神経科学教育の追加効果について
調べたものを引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、片頭痛の病態生理に適応した
疼痛神経生理学教育(PNE)を理学療法に
アドオンとして提供した場合の、
頭痛頻度、片頭痛頻度、頭痛関連障害に対する
追加効果を評価することであった。

この研究は片頭痛患者を対象とした
構造化されたPNEカリキュラムを記述し
適用した最初の研究である。
結論として、理学療法、理学療法+PNEの両群とも、
時間の経過とともに主要および副次的な
アウトカムデータの改善が見られた。
片頭痛の頻度の減少に関しては、
理学療法とPNEの併用が理学療法単独より優れていた。

さらに解析の結果、理学療法とPNEを組み合わせることで、
理学療法単独よりも片頭痛の日数が
1ヶ月あたり約3日分有意に減少し、
優れていることが示されました。

副次的な結果や患者の変化に対する認識においても、
同様の方向性が見られたが有意ではなく、
6項目中5項目でPT+PNE群の患者が
より大きなポジティブな変化を報告した。
エビデンスの強さを向上させるために、
より厳密なRCTが必要である。
片頭痛患者の治療には、痛みの神経生理学に
関する教育を伴う理学療法を考慮すべきである。

まとめ

この研究での理学療法は
頸部および肩甲帯筋の強化運動、
頸椎および胸椎の可動化、
調整および姿勢の運動、
軟部組織の可動化になっています。
結局その辺りは動かさないといけないみたいですね。

スマホ、パソコンなど時代的に首回りは
悪くなりやすい時代とも言えます。
昔なかったのに痛みが増えてきたとなると
姿勢や筋力要因もあるだろうと思っておいてください。
なので、適切に動いたりなんやかんやしれば
良くなる場合もあるかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。