仮眠が及ぼす影響について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、昼下がりの仮眠時間と睡眠パラメータが、
記憶エンコーディング、気分、処理速度、
覚醒度に及ぼす影響について
調べた論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、昼寝が、記憶エンコーディング、警戒、処理速度(SOP)、
気分、眠気にどのように影響するかを明らかにすること、
これらの効果が覚醒後3時間以降も続くかどうかを評価すること、
昼寝中の睡眠のマクロ構造がこれらの効果をどのように
調節するかを検証することである。

32名の若年成人を対象に、習慣的な短時間睡眠後、
覚醒、睡眠ポリグラフ検査で確認した10分、30分、60分の
昼寝の4つの実験条件を無作為に設定した。

結果として、10~60分の仮眠は、仮眠後240分まで、
ポジティブな気分を高め、主観的な眠気を緩和した。
覚醒時と比較すると、30分の仮眠のみが
記憶のエンコーディングを改善した。

覚醒度の改善は中程度であり、SOPの効果は観察されなかった。
睡眠慣性は30分~60分の昼寝で観察されたが、
起床後30分以内に解消された。
睡眠マクロ構造と記憶効果との間に有意な関連は認められなかった。

昼寝の時間に明確な答えはないが、
30分の昼寝は、実用性と効果のトレードオフが
最も優れていると思われる。

まとめ

習慣的な夜の睡眠時間も影響はしてくるので、
この時間がいいはないみたいですが、
30分なら良さそうですね。

寝過ぎて夜寝れなくなるとかはよく言われますが、
青少年を対象とした研究では、
60~90分の昼寝は夜間睡眠を抑制しないとも
言われているので、年齢に応じてどうかですね。
ただ、睡眠は取れているに越したことはないので、
夜寝れないなら昼寝でも睡眠を取って
回復に努めるのは大事ですね。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。