月経困難症に対する運動について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、月経困難症に対する運動療法についての
論文を引用していこうと思います。

論文

このレビューの目的は、原発性月経困難症の
女性に対するエクササイズの有効性と
安全性を評価することである。

レビューでは合計12試験、854人の女性を対象とし、
メタアナリシスでは10試験、754人の女性を対象としました。
10試験のうち9試験は運動と無治療を比較し、
1試験は運動と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を比較しました。

結果として、1ヶ月間定期的に行う運動は、
無治療と比較して、月経痛の強度を大きく、
かつ臨床的に有意に減少させる可能性があるという
低品質のエビデンスを発見した。

運動の種類(高強度対低強度)により、
有益性に差が出るという証拠はなかった。
NSAIDsと比較して運動が月経痛の強さを軽減するか、
運動と無治療の間で有害事象に差があるかどうかを
判断する証拠は不十分であった。
NSAIDsと運動を比較した場合、
有害事象について報告した試験はなかった。

結論として、現在のエビデンスによると、
強度に関係なく、1回約45~60分、
週3回以上行う運動は月経痛強度の臨床的に
有意な減少をもたらすと考えられる。

一般集団で報告されている副作用のリスクが
比較的低いことから、女性は月経痛を管理するために、
単独またはNSAIDsなどの他の方法と
併用して運動を行うことを考慮してもよいでしょう。

まとめ

低品質のエビデンス・・・
あるとは断言しきれないですが、
悪い事はなさそうですね。
PMSにも基本的に運動はプラスな結果ですし、
低品質とはいえ、困難症に対してもプラス。
普通の腰痛などにもプラス。
そこまでのデメリットも見受けられず、
むしろプラスばかりなので運動はするべきかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。