呼吸機能と姿勢の安定性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、男性サッカー選手における呼吸筋機能と
姿勢安定性の関係についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、サッカー選手における姿勢の安定性と
呼吸筋の機能(筋力と持久力)の関係を分析することである。

対象は、18~25歳で健康な男性35名、
呼吸器および/または心臓の病気がなく、
過去に呼吸器トレーニングを実施したことがない者とした。

結果として吸気筋力の値が大きいほど、
閉眼状態での経路長が短く、側方変位が少ないことがわかりました。

一方、呼吸抵抗テストにおいて呼吸数が多いほど、
面積が大きくなり、前後方向の変位が大きくなることも実証されました。
本研究では、サッカー選手において、吸気筋力が立位姿勢の安定性と
逆相関することを実証した。これらの知見は、臨床の場で行われた先行研究と一致している。

結論として、呼吸筋の機能は、圧力の中心変位を
通して測定される姿勢の安定性と相関する。

吸気筋力が大きいほど、閉眼状態での面積は小さく、
前後方向の範囲も小さくなる。
逆に、随意最大換気試験で1分間の呼吸回数が多いほど、
開眼状態での面積が大きくなり、左右の幅が大きくなる。
これらの結果を裏付けるために、より大きなサンプルを用いた
今後の研究を実施する必要がある。

まとめ

筋トレだろうとスポーツだろうと
呼吸筋は意外に重要です。
表層筋だけに目を向けがちにはなりますが、
たまには深層筋系も見てみると
色々と見え方が変わるかもしれませんね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。