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2025.10.02

1セット限定で限界までの追い込み vs RIR 2

こんにちはTOMOAKIです。
過去に限界まで追い込むのとそうでない場合に関しては
いくつかブログで取り上げられています。

筋肥大において基本的に統計的に優位な差はなく
疲労によってその後のトレーニングに影響したり
フォームが崩れることで怪我のリスク
などが考えられます。

たしかに個人的にも限界まで追い込むとその次のセットは休憩時間を長く欲したり
挙上できる回数や重量が次のセットで少し落ちたり
すると感じます。

では1セットだけならどうなのでしょうか?
締めの1セットなど、その後のトレーニングに影響がないのなら???
最近の研究で1セットに限定して比較しているもんがありましたので紹介します。

参考文献:
Without Fail: Muscular Adaptations in Single-Set Resistance Training Performed to Failure or with Repetitions-in-Reserve

各種目1セットだけの最小限のトレーニングにおいて

本研究は「各種目1セットだけ」という
最小限のボリュームで行うレジスタンストレーニングにおいて、
毎回かならず失敗(限界)まで行う方法(FAIL)と、
常に2回の余力(RIR 2)を残して止める方法で、
筋肉の発達やパフォーマンスにどの程度の差が出るかを比較したものです。

対象は若いトレーニング経験者(男女)42名、
週2回、全身9種目を各1セットで8週間実施し、
上腕二頭筋・上腕三頭筋・大腿四頭筋の筋厚、筋力、パワー、局所筋持久力、
そしてRIRの見積もり精度(ベンチ/スクワット)を前後で評価しました。

結果は、どちらの方法でも多くの指標がしっかり向上
筋肥大は総じてFAILがやや有利という傾向が見られましたが、
絶対的な差は小さめでした。
また、筋力と局所筋持久力の伸びは両群で同程度でした。

まとめ

結論として、1セットだけであればわずかに
限界まで実施することでほんのわずかにかもですが
筋肥大にプラスの効果を与えら得える可能性があります。

特に筋トレの最後の1セットとかであれば
その後のセットは気にせず取り組めるので
出し切っちゃっても良いのかなと思います。
ただし、疲労や安全性を考えると種目やフォームの熟練度によっては
RIR2の方が現実的な選択肢
となる場合もあるかと思います。

また、興味深かったのが1セットだけでもトレーニング経験者における
筋の適応(肥大等)が確認できたため
時間がない時は1セットだけでもとにかくやってみるのもアリかもしれません。

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TOMOAKI

パーソナルトレーナーでFLEXER COACHINGのメインコーチ。ブログでは主にオンラインコーチング上で得た知見のシェアや減量(ダイエット)、筋肥大に関する記事を執筆しています。

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