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2025.09.23

年齢と筋肉量および筋力との関連

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は若年成人における短期レジスタンストレーニング前後の年齢と筋肉量および筋力との関連についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、12週間の漸進的筋力トレーニング前後の
若年成人グループにおける年齢と筋肉量および筋力との関連性を評価することである。

826人の若い男性と女性(年齢24.34 ± 5.69歳、範囲18~39歳)が、
厳密な監督下で非利き腕の片側筋力トレーニングプログラムを12週間完了した。
トレーニング前後に、磁気共鳴画像(MRI)スキャンを用いて、
肘屈筋の等尺性筋力(最大随意収縮[MVC])および動的筋力(1回反復最大値[1RM])、ならびに上腕二頭筋の断面積(CSA)を測定した。

結果として、18歳から40歳までの未訓練の個人において、
年齢と上腕二頭筋のCSAの間に有意な正の相関関係があることを示している。
この結果は統計的に有意な正の相関関係を示しているが、その相関は強くなく、
上腕二頭筋の大きさの個人間変動の3.6%を占めている。
上半身の筋肉組織は下半身よりも加齢とともによく維持されることが以前に示されており、
年齢と筋肉の大きさの関係は筋肉の位置によって変化する可能性があることを示唆している 。

これが本研究と外側広筋の加齢性萎縮が25歳で始まったことを示した
過去の研究との違いを説明しているかもしれない。

結論として、本データは、未トレーニングの若年成人において、
年齢が筋肉のサイズと筋力にわずかながらもプラスの影響を与えることを示唆している。
さらに、年齢は12週間のレジスタンストレーニングに対する
動的筋力の向上をわずかに減弱させることと関連していた。
重要なのは、この影響の大きさは骨格筋がレジスタンストレーニングに
適応する持続的な能力と比較して非常に小さいため、
成人初期においては年齢がトレーニングへの反応に有意な影響を与えることはないということである。

参考文献Association of Age with Muscle Size and Strength Before and After Short-Term Resistance Training in Young Adults

まとめ

20代だからまだ動けるねとか言われますけど筋肉の低下は始まっています。
早め早めの運動のスタートが切れると
スタートラインの違いで苦労が減るかもしれませんね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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