2025.10.07
歯列咬合が姿勢制御と足底圧分布に与える影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は足底屈筋の疲労が姿勢制御に及ぼす影響についての論文を引用していこうと思います。
論文
本研究では、足底屈筋の疲労に伴う直立立位時の
姿勢制御メカニズムをより深く理解することを目指しました。
5.7±2.2歳の健康な若年ボランティア10名を募集した。
足圧中心(CoP)変位データは、狭底直立位および目を閉じた(すなわち目隠しした)状態で収集した。
被験者は、次の5つの試験条件で力測定プラットフォーム上に直立し、可能な限り静止するよう指示された。
(1)硬い表面上で疲労なく立つ
(2)フォーム上で疲労なく立つ
(3)硬い表面上で立つ、足首底屈筋の疲労
(4)フォーム上で立つ、足首底屈筋の疲労
(5)硬い表面上で立つ、上肢の疲労。
5つの試験条件それぞれにおける10回の30秒間の試験の平均を計算し、試験間の平均差を評価した。
姿勢安定性の従来の指標および重心動揺拡散分析(SDA)パラメータを分析した。
結果として、従来の圧力中心パラメータは、特に前後方向において、
足底屈筋の疲労の影響を受けました。
SDAパラメータについては、足底屈筋の疲労により短期拡散係数が有意に上昇し、
内外方向と前後方向の両方で臨界変位が生じました。
長期的な姿勢動揺は前後方向のみで変化が見られました。
結論として、局所的な足底屈筋の疲労は、主に矢状面における姿勢制御の障害を引き起こした。
本研究の結果は、足底屈筋の疲労時には、疲労していない状態と比較して、
平均してより高い動揺閾値で姿勢矯正が行われることを示している。
参考文献The effect of plantar flexor muscle fatigue on postural control
まとめ
前後、踵にズレれば腰が痛くなるとか、胸椎が屈曲方向に動いたりと起きるかなと思います。
踵重心は良くはないですが、前提として、同じ状態で居続けることが局所の疲労につながります。
座っている姿勢でも不動が良くないと同じで立位でも同じです。
適度に姿勢、重心は変えるようにするのがいいかなと。
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