2025.11.24
慢性筋骨格痛における運動と心拍変動性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は慢性筋骨格痛における運動と心拍変動についての論文を引用していこうと思います。
論文
本レビューの主目的は、慢性筋骨格痛(CMP)患者における心拍変動(HRV)に対する
異なる運動形態の影響を徹底的に調査・分析することである。
この目的に沿い、本システマティックレビューの仮説は、構造化された身体活動(PA)および
特定の運動形態がCMP患者のHRVに好影響を与え、自律神経機能の改善や疼痛調節に寄与する可能性があるとされた。
CMP患者277名を対象としたランダム化比較試験5件と非ランダム化比較試験5件が対象となった。
結果として、全体的なエビデンスは、多要素プログラムが
線維筋痛症(FM)および慢性腰痛(CLBP)患者におけるHRVと自律神経機能を改善することを示唆している。
しかし、これらの効果の大きさや方向性は、特定の運動介入の種類や
研究対象集団の特性によって影響を受ける可能性が高い。
一方、レジスタンストレーニングおよび有酸素運動プログラムがHRVに
及ぼす効果に関する決定的な結論は、データ不足、結果の不一致、エビデンスの
確実性の低さから依然として不明確である。
これらの知見は、慢性疼痛患者における運動介入がHRVに及ぼす影響を確固として解明するため、
さらなる高品質研究の必要性を強調している。
結論として、多要素運動介入、特に有酸素運動要素を含むものが、
心筋梗塞後心不全患者(PwCMP)の自律神経機能に良好な影響を与える可能性を示唆している。
異なる運動形態が心拍変動(HRV)に及ぼす影響の理解を深め、
既存のデータギャップを解消するためには、今後の研究ではHRV測定のための
既に確立された厳密な標準化チェックリストとプロトコルを採用し、
運動介入に関する確立された報告基準を一貫して遵守すべきである。
参考文献Exercise and Heart Rate Variability in Chronic Musculoskeletal Pain: A Systematic Review
まとめ
データの不一致はあれど効果があるとの結果もあります。
不明確だからやらないよりは他の面にもプラスがあるのでやっておいたほうがいいんじゃないかなと。
あと有酸素運動もメリットがありますので健康を目的とする場合は、両方できるのが望ましいです。
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