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2025.05.19

腰椎椎間板ヘルニアの自然吸収

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は腰椎椎間板ヘルニアの自然吸収についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、手術によらない腰椎椎間板ヘルニアの
自然吸収の現象(メカニズム、予測因子、吸収予想時期、保存的治療の適切な時期)を評価することである。

初回MRIで腰椎椎間板ヘルニアを指摘された9例が含まれる。
平均年齢は39±6.3歳で、男女比は2:1であった。
全例が運動障害を伴わない腰痛と坐骨神経痛を呈した。
全例が外科的介入を拒否したため、保存的治療が行われた。
患者は定期的に外来を受診し、臨床的および放射線学的(MRI)フォローアップを受けた(18ヵ月間)。

結果として、すべての患者で椎間板ヘルニアの自然吸収が平均8.7±3.2ヵ月で認められた。
保存的治療により、全例が平均5.7±1.6週間で臨床的に回復した。

椎間板が大きいか、または隔離されている場合は、吸収が早かった。
早期に回復した患者では、椎間板の早期自然吸収がみられた。

結論として、腰椎椎間板ヘルニアの自然吸収は、さまざまな機序(引き込み、脱水、炎症を介する機序)により起こりうる。
椎間板が大きいこと、および/または、隔離されていることは、急速な自然吸収の重要な予測因子である。
さらに、早期の臨床的回復は通常、椎間板ヘルニアの迅速な吸収と関連している。

参考文献:Spontaneous Resorption of Herniated Lumbar Disk: Observational Retrospective Study in 9 Patients

まとめ

9か月だか12か月後ぐらいまで残ってた人もいるっていうのも
何かで見たことありますね。
人によりけりです。
こういう期間を遥かに超える時間でずっと腰が痛い、突っ張るとかって
ヘルニアが原因だと思わない方がいいです。
ヘルニア=腰痛ではないので。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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