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2025.06.20

体重が落ち運動中の心拍数が下がった

こんにちはTOMOAKIです。
先日オンラインコーチングのクライアント様から
「減量末期にさしかかりトレーニングや有酸素していて
心拍数が以前ほど上がらなくなっていて心配です」

という相談を受けました。

結論から言うと体重が落ちることで運動中の心拍数が下がることは
ごく自然な現象ですので心配には及びません。

今日は関連するこちらの論文をもとに、
体重が落ちることで運動中の心拍数は下がるメカニズムなども
合わせて紹介していきます。

参考文献:
Weight loss and exercise training effect on oxygen uptake and heart rate response to locomotion

体重が落ちると心拍数は下がる、それは自然な生理的反応

この研究では、平均12.5kgの減量を行った女性たち(運動あり/なし)において、
ウォーキングや階段上り、バイクエルゴメーターなど
サブマキシマル(息が少し上がるが続けられる程度の強度)な運動中の
心拍数が明確に低下した
ことが報告されています。

研究では以下の結果が示されました。

  • 体重が減ると、有酸素運動・筋トレの有無にかかわらず、運動中の心拍数は下がった。
  • 減量直後には心拍数が減ったが、その効果を1年後も維持するには運動習慣が必要だった。
  • VO₂max(最大酸素摂取量)の向上は、心拍数のさらなる低下と関連していた。

なぜ体重減少で心拍数が下がるのか?

心拍数が下がる要因としては運動時の物理的負荷が軽減されることが
まず考えられます。例えば体重が約15%減ることで、
同じ速度で歩いたり階段を上る際の「物理的な負荷(筋仕事)」が減少します。
これにより、心臓が送り出す血液量が減っても運動が成立しやすくなり、心拍数は低下します。

また減量中に有酸素運動を行っていた場合は有酸素運動による心血管系の適応も考えられます。
有酸素によって最大酸素摂取量(1分間に体が取り込める酸素の最大量)が向上すると、
1回あたりの拍出量が増えます。そうすると同じ酸素供給をするのに
心臓が打つ回数を減らして済む=心拍数が下がります。

まとめ

体重が減ると、運動中の心拍数は下がる傾向があり、
それは自然な生理的反応ですので心配には及びません。

もしかしたら同じ運動が楽に感じるかもしれません。
減量末期に有酸素による消費量を上げたいのでしたら
少しペースを上げるか、時間や頻度を伸ばしてギ
アを上げていくと良いと思います。

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TOMOAKI

パーソナルトレーナーでFLEXER COACHINGのメインコーチ。ブログでは主にオンラインコーチング上で得た知見のシェアや減量(ダイエット)、筋肥大に関する記事を執筆しています。

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