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2025.12.01

線維筋痛症に対する運動療法の比較効果

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は線維筋痛症に対する運動療法の比較効果についての論文を引用していこうと思います。

論文

線維筋痛症候群 (FM) 患者の痛みに対する運動療法の影響を評価する既存の証拠を統合し、
さまざまな運動様式の有効性を判断し、痛みの管理に最適な運動量を確立することである。

本メタアナリシスには、3761名を対象とした合計50件のRCTが含まれた。

結果として、有酸素運動と柔軟性トレーニングの併用は、対照群と比較して最も有意な介入効果を示した。
次いで、水中運動、ピラティスであった。
臨床的に有意な最小差(MCID)を達成するには、週875MET分の運動量が必要であった。
全体的な証拠の質は低いものから非常に低いものまでの範囲でした。

結論として、有酸素運動+柔軟性トレーニングおよび水中運動は、
FM患者の疼痛管理に効果的な戦略となる可能性がある。
しかしながら、大きな異質性、高いバイアスリスク、そして全体的に低いエビデンスの質を考慮すると、
これらの知見は慎重に解釈する必要がある。
これらの効果は一時的なものであることから、専門家の指導の下、一貫性のある、
個々の患者に合わせた運動レジメンを継続することの重要性が強調される。

参考文献Comparative Effectiveness of Exercise Modalities for Fibromyalgia: A Systematic Review and Bayesian Network Meta-Analysis

まとめ

ただ伸ばすだけじゃなくて動かすもセットだといいですね。
マッサージガンとかもそれだけじゃんくセットで何かできるのが望ましいかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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