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2025.09.30

座位時間による差について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は歩行数と死亡率および心血管疾患発症率との関連は、座位時間によって異なるかについての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では座位時間が、全死亡率およびCVD発症リスクに関連する
最適歩数および最小歩数に影響を与えるかどうかを明らかにすることを目的とした。
この目的のため、英国の成人大規模コホートを対象に、手首装着型加速度計を用いて、
座位時間の高低による歩数の変化と歩数の詳細な用量反応を調べた。

72,174名の参加者(年齢61.1±7.8歳)において、6.9(±0.8)年の
追跡期間中に1,633名の死亡と6,190件のCVDイベントが発生した。

結果として、全死亡率については、座位時間グループ全体で、
最適な用量は9,000~10,500歩/日でした。
座位時間が多いグループでは、同じ1日の歩数で座位時間が
少ないグループと比較してリスクが低いことがわかりました。

座位時間が少ないグループでは、同じ1日の歩数でCVD発症リスクが低いことがわかりました。
2つのグループ間で、CVD発症リスクとの最適な歩数/日および最小歩数/日の関連性は、
それぞれ10,000歩/日弱および4,500歩/日で一貫していました。

結論として、7万人以上を対象とした人口ベースのコホート研究では、
1日の歩数と用量反応の関係において、座位時間による効果の変化は認められませんでした。
座位時間とは関係なく、1日9,000歩から10,500歩の歩数で死亡リスクと
CVD発症リスクを最適に低下させることがわかりました。
死亡リスクとCVD発症リスクの大幅な低下に関連する最小閾値は、1日4,000歩から4,500歩でした。
座位時間が少ないグループでは、座位時間が多いグループと比較して、
同数の歩数でCVD発症リスクが低いことがわかりました。
これらの知見は、将来の歩数ベースおよび座位時間ベースの介入に
容易に実装できる具体的な目標を提供し、デバイスベースのガイドラインの
第一世代に情報を提供することができます。

参考文献:Do the associations of daily steps with mortality and incident cardiovascular disease differ by sedentary time levels? A device-based cohort study

まとめ

デスクワークが増えている時代ではあるので
一部仕方がない部分もありますが、
一駅歩くとか昔からある運動する方法などはやっぱり大事かなと思います。

自分一人でジムに行き続けるなんて正直頭おかしくないと続けられないと思います。
運動大事とかよく発信している人いますけど
前提として、習慣的に筋トレし続けているトレーニー、トレーナーは一度異常者である認識は持つべきですね。
普通は帰ってのんびりとテレビ見たりスマホ見たりが多数派だと思いますので。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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