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2025.10.06

歯の状態の違いは静的足底圧と重心動揺測定に影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
歯の状態の違いは若年成人の静的足底圧と重心動揺測定に
影響するのかについての論文を引用していこうとおもいます。

論文

本研究の目的は、歯の状態によって静的足底圧と安定性パラメータに
差があるかどうかを明らかにすることである。

健常な右利きボランティア被験者95名(平均年齢22.94±2.52歳)の
足底圧評価と重心動揺測定分析を行った。
被験者は開眼状態で、下顎位、最大咬頭嵌合、
綿ロールへの噛みつき、最大開口の4つの測定を行った。

本研究の新規性は、異なる歯科条件、すなわち下顎位、最大咬頭嵌合、
綿ロール噛み、最大開口で、右足と左足の
第1および第5中足骨頭と踵骨に分布する静的足底圧を評価したという事実にあります。
すべての検査は開眼で実施しました。
最大開口状態では、最大咬頭嵌合と比較して左かかと荷重が平均 1.9% 減少したことに気付きました。
対照的に、最大開口状態では、綿ロール噛みと最大咬頭嵌合と比較して、
左第5中足骨荷重がそれぞれ平均 1.08% と 1.24% 増加しました。


結論として、右利きの若年成人では、静的足底圧は最大開口によって影響を受ける。
この歯科的状態は、最大嵌合位と比較して左側踵骨への負荷が減少し、
最大嵌合位および綿巻きへの噛み合わせと比較して左側第5中足骨頭への負荷が増加することで特徴付けられた。
重心動揺測定では、下顎位と比較して最大嵌合位で姿勢安定性の改善が記録された。
最大嵌合位は被験者が嚥下時に使用するものであり、下顎位は機能的モーメント後に咀嚼筋を弛緩させる。
対照的に、最大開口位で検査を実施した場合、姿勢安定性の低下が記録された。

参考文献:Do different dental conditions influence the static plantar pressure and stabilometry in young adults?

まとめ

噛み合わせは重心を変えます。
重心というか頭部の向きが変わり、回旋の動きとか連鎖していき変わっていきます。
つまり、左右差を減らすときはそこまで視野に入れないといけないのですが
そんなことをすれば逆に力が出しにくくなります。
噛み合わせをずらせば普段の重心と違うわけなので動きも普段通りとは変わってしまうということです。
どこまで左右差を見ればいいんでしょうね。

だからこそ整体とかで左右差がとか言って
原因が骨盤に〜とか決めつけて言ってるのは
頭が足りないとともあきくんが言っているのは正しいですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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