木を見て森を見ず。現実的な栄養学を!

KONDOです。

スクワットのフォームがごりっごりに反り腰だったり
ラットプルダウン時に上腕骨頭がっつり前に出てたり
ショルダープレスで肩関節内旋させてたり・・・
それを堂々と投稿しているのを見ると
パーソナルトレーナーって一体何なんだろうって思います。
掲載するということはエラーだと思ってないというか
気付かない、修正できないんでしょうね。

一般の人からしたら分からないかもしれませんけど
鰻食べに行って穴子が出てきたくらいの
なめた感じです。←

はあ(´Д⊂ヽ

理論的に、多角的に

先日お客さんとこんな会話をしました。

お客さん

糖質を控えるようにしたらイライラすることが減った
って友達が言ってたんだけどこれってどうなの?

KONDO

まず糖質にはそういったイライラさせるさせないの
作用はないってことは前提として・・・
考えられる要因としては

①外的要因であるストレスがたまたま糖質を控え始めた
 タイミングで解消した
②代わりにたんぱく質摂取量が増えて必須アミノ酸の
 トリプトファンが充足してセロトニン分泌が為され
 精神安定した
③気のせい

おそらく3つともなんだけど。

お客さん

あ、そういえばたんぱく質をその代わり
ちゃんと摂るようにしたって言ってた!

この会話を切り取ると
「たんぱく質を摂るとイライラしなくなる」
の極端な解釈が成される恐れがあります。

実際それが成されてしまっているのが
Instagramであります。手に負えない。
カオスです。

たんぱく質を摂るように推す者たちが
この一部分を切り取ってたんぱく質の良さを
謳うこともありますので
多角的な目線が必要ですよ、とだけ。

無論私がその場で挙げたこの要素以外にも
イライラしなくなった要素があるはずです。
しかしながら大きく変化させた糖質を控えた
という部分だけで拡大解釈するとマズイです。

というように
栄養素と体調などの変化の事象は
理論的に説明することができます

あくまで可能性の1つとしての提示ですが。

〇〇を食べると痩せる

例えばAさんという方が「ODAKAME」という
P5 F0 C20の100kcalの製品を
米100gの代わりに食べ始めたとしましょう。
そして痩せたとしましょう。

するとAさんには以下の様な解釈をする
可能性が否めません。

  • ODAKAMEを食べると痩せる
  • 米を食べると太る=米は太りやすい食べ物

一般消費者からすれば
痩せた理由は何か変えたことで探すわけですから
=米→ODAKAME にしたこと
=ODAKAMEは痩せる製品って認識になるでしょう。

しかしながら
市場に食べただけで痩せる製品は存在しません
痩せる痩せないはエネルギー収支に依存するため
仮に特定の製品を食して痩せるのであれば
食事量過多(エネルギー収支余剰)の状態であっても
痩せていかなければ筋が通りません


そしてそのような類の製品の広告には必ず
小さく注意書きとして
個人の感想です」などの打消し表現があります。
または「適切な運動・食事管理のもと」などが
小さく記載されていることを最近よく見かけます。
・・・その適切な運動と食事管理によって
痩せたんやわ!!ってツッコミ入れたくなりますね。

ということで今回の例を解説すれば
ODAKAMEは脂質が0ということで
ジャンキーな脂質は含んでいないわけでして
ダイレクトな太り方はしないという条件のもと
カロリーは100kcalであり
代替前の米100gのカロリーはおおよそ180kcalであり
差し引きすると80kcalのマイナスとなります。

これが3食続いたとすれば240kcalのマイナス。
ということでこれが痩せた原因であり
ODAKAME自体の効能では無いということです。
つまり100kcal以内・同等のもので脂質が低ければ
ODAKAMEを更に代替可能ということです。

置き換えダイエットのからくりはコレです。
エネルギー摂取量および消費量が同等の条件下で
痩せていかなければ効果があるとは言えません

エネルギー摂取量が減少している時点で
条件の不一致が起きていますから
結局のところ単純に食べる量が減っただけということです。

仕事や子育てなどで食べている暇が無いみたいな
忙しい人を除いては無駄な出費になるだけでしょう。

〇〇は健康に良い・悪い

というように変化させたことに目がいきがちで
実はエネルギー収支が変動していただけ
というのはダイエット食品のカラクリ
です。

さてもう1つ。
〇〇は健康に良い
〇〇は健康に悪い」という言葉を
よく聞くと思います。

この言葉を果たして鵜呑みにすべきでしょうか??

例えば
コーヒーは発がん性物質を含むから健康に悪い
という文言をたまーーに目にしますからこれを例に。

これは焙煎時に生成されてしまうものです。
特にインスタントコーヒーの方が含有量が圧倒的に多いです。
そういうのも含めてまともなコーヒーを飲むことが
推奨されるわけですが・・・

この焙煎時に発生する発がん性物質は
アクリルアミドと呼びます。
これは穀類や野菜など炭水化物を含む
食品が熱せられ焦げが発生し生成
されます。
ということはコーヒーに限った話ではないです。
アクリルアミドはコーヒーだけではなく
ポテトチップスや焼き菓子などにも含まれていると
報告されています。

あ、ちなみに女性で好きな方が多い印象の
ほうじ茶も同じです。

上限摂取量などは↑の記事を参照ください。

つまり何が言いたいかと言えば
特定の有害な物質が含有されていたとしても
それが”害”として影響を与えるには
それ相応の摂取量が必要ということです。
量が毒に変える、こういうことです。
1日2~3杯程度のコーヒーの摂取量で
憂う事象ではないということです。

発がん性物質が含有されているという事実だけで
判断してしまうのであれば
火入れする料理は基本的に食べれないですね。
ほうじ茶飲みながら焼き菓子食べて
優雅なティータイムも過ごせませんね。

実生活において”過剰摂取”の状態にならないと
害があると言えない物質に対して
「〇〇は健康に悪い」は早計ではないでしょうか。

これと同じく「〇〇は健康に良い」も同じです。
有益な成分が含有されている食材があったとしても
それをどれだけ摂らなければならないのか
又、消化吸収率や生体利用率などなど
考慮しなければいけませんし
何より有益さを享受するために摂る量が
かなりの量だった場合エネルギー摂取量過多に
なる可能性も否めませんよね。

故に栄養学的に言えば
「〇〇を摂れば△△」みたいな
やっすい言い方はできません。

まとめ

木を見て森を見ず

本質を見失っている人が多すぎますよ!

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