脱水と腰痛の関係性について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回、脱水と腰痛の関連を調べた論文を
引用していこうと思います。

論文

水分の摂取不足は、多くの急性疾患の素因になると考えられており、
いくつかの慢性疾患との関連性も指摘されいます。
脱水と腰痛の間には潜在的な関係があると考えられており、
この仮説は、髄核の水和と椎間板の錯乱と関係について行われた研究によって
ある程度裏付けられています


若年成人における腰痛の推定有病率は42.4%、
信頼水準は95%、最小サンプルサイズは376とし、
割り当てられた3か月間で、合計426のサンプルが収集された。
50人の参加者を対象に2週間にわたって行われた
短いパイロットスタディによって行われた。
変数には、社会統計学(年齢、性別、身長、体重)、
痛みに関するもの(頻度、過去6ヶ月間の期間、睡眠と日常活動への影響、痛みを和らげるための措置と医療従事者への訪問、痛みの季節変化)、
日常活動(運転、乗車、激しい運動後の消費、日常業務の負荷時間、通常の屋外スポーツ、重量上げや有酸素運動、毎日飲んだ水のグラス)などが含まれた。
また、毎日の水の消費量と腰痛と脱水の関係についての患者の意見も調査した。
痛みの程度は、Graded Chronic pain scale (GCPS)を用いて評価した。

脱水は腰痛の別の危険因子として浮上しており、
前述のように椎間板変性がそのメカニズムである可能性が高い。

回答者の大多数は、週に1回以上(44.3%)、1~7日間(68.1%)の
腰痛を経験していました。
さらに、これらの痛みのエピソードは、夏場に頻繁に増加し(36.8%)、
これは、脱水の要因を反映し、発汗の形で水分の損失が増加するためかもしれません。
また、64.5%の参加者が1日の水分摂取量は十分だと感じており、
61.5%が腰痛と脱水に関連性があると考えています。
しかし、75.9%が5〜9杯の水を飲んでいるのに対し、
10杯以上の水を飲んでいる学生はわずか11.1%であることがわかりました。
これらの結果から、腰痛と脱水に何らかの関係があるのではないかという見通しが得られました。

腰痛と脱水の関係が考えられることから、
若年層における腰痛増加傾向の一因になっていると考えられる。
この点については、さらなる研究が必要である。

まとめ

腰痛との関連する可能性がある以上、
水分は摂るべきですね。
立位での行動もするヒトは常に重力の負荷を受け続けています。
髄核はその負荷を受け続けるため、
朝夕の椎間板の厚さの違いはは2cmにも達するとも言われています。
カパンディ関節の生理学記載事項)
デッドリフトやスクワットなど
脊柱に負荷のかかりやすい種目をやる人は、
しっかり水分摂取を行う方、無難ですね。

あくまで可能性の話です。

過去おすすめ記事
反り腰という巨悪
反り腰という巨悪②

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。