筋力強化トレによる筋肥大への有効性

こんにちはTOMOAKIです。
一般的に筋肥大狙いでは8~12レップ
筋力向上狙いでは1~5レップの回数が推奨されています。(下図)

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Loading Recommendations for Muscle Strength, Hypertrophy, and Local Endurance: A Re-Examination of the Repetition Continuum https://www.mdpi.com/2075-4663/9/2/32

それならば筋肥大狙いのトレーニーは
8~12レップのトレーニングをメインに
構成する筋肥大トレーニングを主軸に行うと良さそうです。

しかし筋肥大において重要な変数の一つの
総負荷量を稼ぐためにはある程度の重量が
扱えた方が筋肥大メニューの負荷も増やせて
色々と良い影響がありそうですが
実際のところどうなのでしょうか?

そこで今回は筋肥大のみのトレーニングと
筋力+筋肥大メニューを行った場合
を比較し
筋肥大に与える影響を調べた研究を紹介していきます。

筋肥大 VS 筋力+筋肥大トレーニング

この研究ではトレ歴4~5年の男性26名を対象に
筋肉の厚さと筋力を調査しました。

被験者は筋力+筋肥大思考のSTHTと
筋肥大思考のHTに割り振られました。

STHTは、5週間の筋肥大志向のトレーニング期間(4×8-12RM)の前に、
3週間の筋力志向のトレーニング期間(4×1-3 repetition maximum [RM])を設け、
HTは、8週間の筋肥大志向のトレーニングを期間中実施しました。

外側広筋の筋厚、バックスクワットおよびレッグプレスの1RMを
トレーニング前、3週間目、8週間後に評価しました。

前後の変化を比較すると、STHTはHTと比較して、
より大きな筋肥大
(p = 0.049; 95%CI = 0.15-3.2%; d = 0.81)と
バックスクワット(p = 0.015; 95%CI = 1.5-13%; d = 1.05) および
レッグプレス45°(p = 0.044; 95%CI = 0.16-9.9%; d = 0.79)の
強度向上を誘発させました。

この結果は、レジスタンストレーニングを行った男性において、
筋厚と最大筋力を増加させるために、
HTの前に筋力を増加させる期間を設けることを支持するものです。

まとめ

以上より、筋肥大を目的とするトレーニーでも
筋力強化を狙う期間を肥大期の前に設けて
筋力アップすることは
長期的にみて筋肥大をより増大する可能性があります。

同じ時間、セット組みでも使用重量が上がれば
総負荷量が上がるというメリットがあります。

ずっと筋肥大的なメニュー構成(8~12rep)で
筋肥大の停滞を感じている人は
期間を決めて筋力アップの時期を設けるのは
有意義かなと思います。

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。