長時間立位と腰痛の発症や悪化

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性腰痛患者における長時間起立時の
姿勢戦略と体幹筋の活性化について
調べた論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、慢性腰痛(cLBP)患者における
長時間の立位中およびその結果としての姿勢制御と
筋の活性化を健常対照者(HC)と比較して検討することである。

15分間の起立中に体重移動と体幹および
股関節の筋活動を測定した。
立位試行の前後には、筋力、姿勢動揺、リポジションエラー(RE)、
屈曲弛緩比(FRR)、疼痛を評価し、長時間立位後には
知覚的労作を評価した。

結果として、長時間立位では、cLBP患者はHCと比較して、
より多くの背筋と腹筋を活性化させながら有意に多くの体重移動を行い、
筋活性の時間変動も同様であったが、
cLBP患者は長時間立位の終了時により多くの痛みと労作感があった。

さらに、両群の筋力、姿勢動揺、RE、FRRの
長時間起立前と後の変化は同等であり、
HCの変化はcLBP患者の起立前値に近づいていた。
このように、cLBP患者は、より多様な姿勢戦略をとっているにもかかわらず、
筋活動の変動は大きくなく、全般的に筋活動レベルが上昇していることが示された。
これは、体幹筋を個別に非活性化する能力が
低下していることを示しているのかもしれない。

まとめ

cLBPの人は健康な人と比べて
同じ時間立ってても疲れるし、痛みも出るし、
力も抜けにくい状態ですよという結果です。
健康な人でも立ってる時間が長ければ、
cLBPの人の立つ前ぐらいまで筋肉の状態が
一時的に近づきはするみたいです。

立ち過ぎもダメ。
座り過ぎもダメと。
同じ姿勢が良くないよねってことになりますね。
基本的に生きてるだけで身体がマイナスになっていくので、
日常的にどれだけ身体に対してプラスを作れるかで
身体の状態は変わっていきます。
年齢が高い方の場合は、
何もしていない期間が長くなるので、
マイナスの期間が長くなり
プラスに持っていくのは同じように時間が掛かります。
いきなり完全プラスは難しいので
徐々に徐々に借金返していくみたいな感じになるかなと思います。
借筋

めんどくさいですけど悪化するよりもいいとは思います。
プラスの動きを日常的に取り入れるのは
貯金みたいに思っておけばいいと個人的には思います。
貯筋

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。