健康な人の気分と概日調整の相関

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、気分と概日ペースメーカーのタイミング (概日位相) と
睡眠のタイミングとの調整との間に相関関係があるかどうかについての
論文を引用していこうと思います。

論文

季節性うつ病性障害(MDD)と
非季節性うつ病性障害(MDD)の両方において、
概日リズムペースメーカー(薄明光メラトニン入眠またはDLMOを用いて測定)のタイミングが、
前週の平均的な中途覚醒のタイミングに比べて遅いこと(より短い時間間隔または位相角差[PAD])が、
気分の悪化と関連していることを示している。
PADが短くなることで、否定的な感情のピークと
肯定的な感情の最小値が起きている時間に移動し、
その結果、気分が悪化するという仮説を立てた。
もし本当にそうであれば、健常者のPADが短いほど気分も悪化すると予想される。
この研究の目的は、気分障害のない健康な人(すなわち、自閉的な人)の
コホートでこの仮説を検証することであった。

参加者はオレゴン健康科学大学(OHSU)の
医学部1年生25名(25.9±3.3歳、女性16名)で、
学生研究プロジェクトへの参加の一環として志願した。

結果として、参加者の平均就寝時間(±SD)は
23:31±0:32、平均起床時間は07:18±0:28であった。
平均TMDは18.3±12.6であり、
健常対照集団のスコアと一致し、
障害コホートでみられるスコアを下回った。
一般化混合モデル分析では、TMDとPADの相関が示された。

考察として、健康で自閉的な人の気分と
概日リズムの間に相関があることを発見した。

具体的には、概日ペースメーカーのタイミングと
睡眠のタイミングの間隔が短いほど、
気分の悪化と関連していることがわかった。
この所見の重要な特徴は、概日リズムと概日アライメントが、
気分と同様に、このコホートではすべて正常範囲内であったことである。
非季節性MDDにおける所見と一致しているが、
以前われわれが報告したMDDとやや対照的である。

まとめ

規則正しい生活を送れる人は
規則正しい生活を送りましょう。
それが様々な面にプラスを与えてくれますので。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。