慢性頚部痛とうつ病の関連

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、慢性頚部痛と不安-うつ病についての
論文を引用していこうと思います。

論文

慢性的な首の痛みの管理は、
運動療法、マニピュレーションとモビライゼーション、
鍼治療、薬物療法、注射療法など、
様々な治療法に基づいて行われます。
したがって、不安や抑うつなどの心理的要因の評価は、
首の痛みと身体的障害の治療における
補完的なアプローチとなり得る。
この研究の目的は、頸部痛患者集団における
不安と抑うつの有病率を評価し、
これら2つの心理的パラメータに関連する
リスクファクターを特定することである。

対象は3ヶ月以上の頸部痛に悩まされ、
リウマチ科を受診した18歳以上の患者である。
対象者は、新たな外傷による頸部痛、
二次性頸部痛、精神疾患、向精神薬の服用、
重度の認知障害などを除外してリストアップされた。
したがって、この調査には、
一般的な頸部痛を持つ80人が含まれている。

結果として、80名の慢性頚部痛患者を
対象としたこの研究では、
54名(68.4%)に不安状態が、
44名(55.7%)にうつ状態がみられた。

慢性頚部痛(CNP)患者に不安と
うつ病の両方が蔓延している事実を強調するものである。
さらに、CNPに関連する障害と頸肩腕神経痛は、
どの患者が心理的苦痛を発症するリスクが
高いかを予測することができる。
したがって、頸部痛の治療方針は、
痛みの症状だけを対象とするのではなく、
うつ病や不安障害の予防を目的とすることが必要
である。
とはいえ、首の痛み患者における不安やうつ病に
関連すると思われる他の危険因子を評価するために、
さらに大規模な研究が必要である。

まとめ

お客さんの中にも首や腰の痛みが
あるっていう人は結構多いですが、
筋肉が硬いだけとか疲労ですねって
決めつけないようにこういった論文は戒めにもなりますね。

精神的な要因や内臓関連からも
表面に痛みとして出てくることはあるので、
めんどくさがって何もかもを
放置し過ぎると取り返しがつかなくなる事も
あるかもしれませんね。
と病院行きたくない私からの意見です。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。