腱板断裂に対するBMIの影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、腱板断裂の重症度に対するBMIの影響についての
論文を引用していこうと思います。

論文

肥満と腱板断裂(RCT)の関係に関する研究は、
肥満がRCTの関節鏡視下修復の結果に及ぼす影響に限られている。
したがって、RCTに影響を及ぼす他の因子をコントロールした厳密な研究が必要であり、
特にBMIがRCTの重症度に及ぼす影響をよりよく理解する必要がある。
したがってこの研究の目的は、BMIがRCTの重症度に及ぼす影響について調べた。

対象は合計386人、平均年齢は63.41歳、平均BMIは25.88kg/m2の患者が対象となった。
台湾厚生省の肥満に関するガイダンスに従い、
患者を低体重または標準体重(BMI<24.0kg/m2)、
過体重(BMI24.0~26.9kg/m2)、
肥満(BMI≧27.0kg/m2)の3群に分けた。

結果としてPS、FI、退縮サイズ、AP断裂サイズは、
低体重または標準体重、過体重、肥満の患者間で有意差が認められた。
年齢、性別、RCTを起こしやすい職業、手術前の肩関節痛の期間、
肩関節損傷の既往歴、タバコの使用など、他の危険因子をコントロールした結果、
肥満患者ではPSの重症度レベルが高いことがわかった。
FI、後退サイズ、AP断裂サイズにおいて、低体重または標準体重の
患者と比較して重症度が高いことがわかった。

結論として、BMIで測定された肥満とRCT重症度の間に相関関係が存在することを示している。
従って、健康的な体重を維持することが肩の健康状態の改善と大きく関連することを考慮し、
成人には体重を管理することを勧める。

まとめ

肥満の人の姿勢はどうなりやすいか。
腹部に脂肪が付き無意識に楽にバランスを取るならな
多くは猫背のようなしせいになります。
その姿勢は肩甲骨の位置も
筋肉の状態もあまり良くない状態です。
そうなるとリスクが増加するのも分かりやすいです。

健康に過ごすためには適正体重を維持し、
姿勢を良くし、バランスの取れたご飯を食べ、よく眠る。
これに尽きますね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。