2025.05.13
睡眠時間と睡眠パターンと肥満の関連性

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は睡眠時間と睡眠パターンと肥満の関連性についての
論文を引用していこうと思います。
論文
この研究では、睡眠時間と睡眠パターンがアメリカ人成人の肥満と
関連しているかどうかについて調査した。
本研究では、国民健康栄養調査データベースに登録されている
成人4540名(2007~2008年、2015~2018年)のデータを分析した。
自己申告の質問票を用いて、睡眠時間、日中の過度の眠気、
睡眠障害に関するデータを収集した。
総合的な睡眠パターンスコアを算出し、健康、中等度、不良の
3つの睡眠パターンに分類した。
結果として、睡眠時間が短いことが肥満と関連していることがわかりました。
潜在的な交絡因子を調整した後、通常の睡眠時間(7~9時間)の人の
肥満発生率は、睡眠時間が短い(7時間未満)人と比較して24%減少しました。
曲線フィッティングと変曲点分析により、睡眠時間と肥満の発生率には
非線形関係があることもわかりました。
算出した閾値は約10時間で、閾値を下回ると上回ると影響はまったく異なりました。
睡眠時間が7~10時間の範囲では、肥満発生曲線は安定する傾向がありました。
したがって、適切な睡眠時間(7~10時間)を維持することで、
肥満の発生率をより効果的に低減できると考えられます。
この結果は、7~9時間を正常と分類した過去の研究とは異なります。
この相違の理由は、研究対象集団、研究デザイン、
その他の要因の違いによる可能性があります。
したがって、最適な睡眠時間の分類をより適切に決定するためには、
今後の研究ではより多様な集団を対象にする必要があります。
結論として、今回の結果は、睡眠時間と肥満の関係を確固たるものにした。
また、睡眠時間と肥満の間には非線形関係があることもわかった。
睡眠時間が適切な場合(7-9時間)、肥満の発生率は最も低かった。
睡眠時間が短すぎても長すぎても、肥満の発生率は増加した。
睡眠時間と睡眠の質の影響を累積したスコアを用いて、
睡眠パターンスコアと肥満の関係を調べた。
睡眠パターンスコアに基づいて、健康的な睡眠パターン、
中等度の睡眠パターン、不良な睡眠パターンの3つのタイプに分類した後、
不健康な睡眠パターンが肥満の発生と正の相関があることが判明し、
睡眠パターンスコアは睡眠時間のみを使用するよりも
肥満の予測効果が高いことが示され、睡眠パターンスコアの確立は
肥満のより包括的な予測指標を提供した。
したがって、健康的な睡眠習慣と適切な睡眠時間の促進を目的とした介入は、
肥満のリスクを低減する上で重要であると考えられる。
まとめ
食事を整えることや運動することは減量の上では意識されますが
同じように睡眠にも少し目を向けてみてください。
結構重要です。
ところで肥満を表わす言葉に”デブ”という言葉がありますが、
この言葉の語源として
江戸時代の”でぶでぶ”という言葉が由来であるという説と
”Double chin”という二重顎を指すスラングからという2説あります。
どちらなんでしょうね。
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