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2025.05.27

高齢者に対する運動と栄養介入

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は筋肉量が保たれた身体機能障害の
ある高齢者(機能的サルコペニア)に対する運動と栄養介入の効果についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、グループ運動と栄養サポートからなる12 週間の介入プログラムが、
対照群と比較して、機能的サルコペニアを患う高齢者の
身体能力、握力、筋肉量、生活の質を高め、日常生活活動を改善し、
虚弱負担を軽減するという仮説を立てました。

42名の適格者(介入群21名、対照群21名)を登録し、無作為に割り付けた。
平均年齢は介入群で77.86 ± 4.46歳、対照群で78.24 ± 4.47歳であった。
両群とも女性は11名(52.4%)であった。

この研究の結果として、運動と栄養の介入が、機能的サルコペニアを
有する地域在住の韓国人高齢者の主要アウトカムである歩行速度を
有意に改善することを見出した。

さらに、SPPB(Short Physical Performance Battery)、
握力、EQ-5D(EuroQol 5-dimensions 5-levels)、
障害性IADL(Instrumental Activities of Daily Living)課題、虚弱指数などの
副次的アウトカムにおいても有意な改善が観察された。
SMI(Skeletal muscle mass index)、CFS(CLINICAL FRAILTY SCALE)、
ADL(Activities of Daily Living)作業障害については、
介入群と対照群で
統計的に有意な差は認められなかった。
これらの知見は、運動や栄養といったサルコペニアに対して
一般的に推奨されている介入が、筋肉量が保たれているにもかかわらず
身体能力や握力が低いことを特徴とする機能的サルコペニアに対しても
有効である可能性を示唆している。

参考文献:Effect of Exercise and Nutrition Intervention for Older Adults with Impaired Physical Function with Preserved Muscle Mass (Functional Sarcopenia): A Randomized Controlled Trial

まとめ

高齢者は運動必須です。
自分のやりたいことをやるためにも、
周りに迷惑をかけないためにも運動はし続けれるといいですね。

年齢と身体の状態は相関関係が多く、
年齢だからなるという因果関係とは別が多いです。
つまり、怠慢の言い訳を年齢にしている場合が多いです。
言い訳する前に運動しましょう。

過去おすすめ記事
・振動と高齢者の姿勢制御について

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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