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2025.08.19

睡眠と関節炎について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は睡眠障害と不眠症は、膝関節炎および股関節炎の痛みの強さ、合併症の数、鎮痛剤の使用との関連についての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、膝または股関節の変形性関節症(OA)患者における
睡眠障害および不眠症の有病率の違いを評価し、睡眠障害および不眠症に
関連する特性を調査すること。

監督下での運動および患者教育に参加した膝/股関節OA患者8,162名を対象とした。

結果として、一次医療で治療を受けた膝関節および股関節の
変形性関節症(OA)患者を対象とした大規模なコホート研究において、
膝または股関節のOAを有する患者の64%と68%が睡眠障害を報告し、
それぞれ17%と20%が不眠症を有していました。
膝関節および股関節のOAを有する患者において、
睡眠障害と不眠症の高頻度と関連する特徴の間には大きな重複が観察されました。

不眠症の有病率が高いことと最も強く関連していた患者特性は、
膝関節と股関節のOA患者双方において、VAS疼痛強度≥40mm、鎮痛薬の使用、
および合併症の数が多かったことでした。

結論として、股関節OA患者では膝関節OA患者に比べて、
睡眠障害(68%対64%)および不眠症(20%対17%)の有病率が有意に高かった。
膝OAと股関節OAの患者において、睡眠障害と不眠症の有病率が
高い患者に共通する特徴には大きな重なりがありました。
不眠症の有病率が高い患者に最も強く関連していた特徴は、
合併症の数が多く、VAS疼痛強度が40mm以上であり、
鎮痛薬の使用が、膝OAと股関節OAの患者双方に共通していました。

まとめ

寝ないと治らない、治りが遅くなるので疾患や怪我があるならたくさん寝ましょう。
なくともたくさん寝ましょう。
ついでにOAみたいな進行性のものはだいたい痛み止め使ってると悪化するので注意してくださいね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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