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2025.09.24

血流制限と高負荷抵抗トレーニングの影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は健康なボランティアにおける血流制限と高負荷抵抗トレーニングの筋力、パワー、スピードへの影響についての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は、健康な人における低負荷血流制限(LL-BFR)トレーニングと
低負荷血流制限(HLR)トレーニングの筋力、筋パワー、およびスピードへの
影響を系統的レビューとメタアナリシスにより比較し、関連するトレーニング方法に対する
科学的エビデンスを提供することである。
さらに、本研究は、個人特性(年齢、性別、運動レベルなど)および
トレーニング変数(トレーニング期間、頻度、カフ圧、カフ幅など)が
筋力、筋パワー、およびスピードの反応に及ぼす潜在的な調整効果を調査することを目的としている。

メタアナリシスには、853名を対象とした合計41件の研究が含まれました。

本メタ分析では、LL-BFRトレーニング(20~30% 1RM)と
従来のHLRトレーニング(60~90% 1RM)の筋力、パワー、スピードに対する効果を比較した。
主な知見として、LL-BFRトレーニングとHLRトレーニングの
最大筋力増加に有意差があったにもかかわらず、効果サイズはわずかであり、
両方法が最大筋力に対して同様の実際的効果をもたらすことが示唆された。
LL-BFRトレーニングとHLRトレーニングはどちらも、筋力とスピードにおいても同等の増加を促した。

さらに、個人特性やトレーニングパラメータは、2つの方法間の比較トレーニング効果に影響を与えなかった。
対象研究の全体的な質は中程度と評価された。
これらの研究結果は、若者から高齢者まで健康な集団の神経筋機能を改善するための
HLRトレーニングに代わる実行可能かつ効果的な低負荷の代替手段としての
LL-BFRトレーニングの可能性を浮き彫りにしています。

結論として、このメタアナリシスに含まれた研究の質は中程度でした。
本分析では、LL-BFRトレーニングとHLRトレーニングは筋力、ジャンプ力、スピードに
同様の効果をもたらすものの、LL-BFRはHLRと比較して最大筋力の向上がわずかに劣ることが示されました。
さらに、個人特性やトレーニングパラメータは、どちらの方法のトレーニング効果にも
有意な影響を与えませんでした。
したがって、LL-BFRトレーニングは、あらゆる年齢の健康な個人に適した、
従来のHLRトレーニングに代わる現実的かつ効果的な方法であると考えられます。

参考文献:Effect of blood-flow restricted vs heavy-load resistance training on strength, power, and speed for healthy volunteers: a systematic review and meta-analysis

まとめ

血流制限トレーニング最近見なくなりましたね。
筋肥大感もないし、重さも持てないし何も楽しくないので
好きじゃないって理由で否定派に回っています。
根拠とか捨てて個人的感情です。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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