2025.12.02
変形性関節症における筋力トレーニング

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は膝関節および股関節の変形性関節症における疼痛管理のための
筋力トレーニングの最適化についての論文を引用していこうと思います。
論文
本研究では、システマティックレビューと用量反応メタアナリシスを通じて、
これらのギャップを解消することを目指します。
具体的には、主要目的は、
(1)膝関節炎または股関節炎(OA)の成人における疼痛軽減に対する
レジスタンストレーニング(RT)の総合的な有効性を、運動療法を伴わない対照群と比較検討すること。
(2)週当たりのRT量(METs-分/週で測定)と疼痛改善との間の用量反応関係を調査し、
最適な投与量範囲を特定することです。また、年齢、性別、BMIなど、
治療効果の潜在的な調整因子についても検討しました。
28件のランダム化比較試験(参加者2,164名)が含まれた。
このOAのRCTのメタ分析では、RT療法は疼痛軽減に中程度から高度の有効性を示した。
RTの量と疼痛改善の間にはU字型の関係が見られた。
RT線量680METs/分/週で疼痛改善が最も良好で、RT線量300METs/分/週ではMCIDが最小となった。
最大RT線量は1,180METs/分/週であった。
BMIはRT後疼痛改善を妨げなかったが、疼痛に対するRTの効果は加齢とともに減少した。
性別に関しては、女性患者の方が男性患者よりも改善が見られた。
追跡調査では、OA疼痛の改善はRT中止後6か月間持続したことが示された。
この知見は、構造化されたRTプログラムがOAのような慢性疾患の管理における
重要な目標である持続的な中期的緩和を提供できることを示唆しており、臨床的に意義深いものである。
結論として、このメタアナリシスは、膝関節および股関節の変形性関節症患者の疼痛管理において、
RTが有望な非薬理学的介入であり、至適用量は約680METs-分/週であることが示唆されている。
しかしながら、これらの知見は慎重に解釈する必要がある。
利用可能なエビデンスの質は全体的に低く評価され、本解析では有意な出版バイアスが検出された。
したがって、本研究の結果はRT処方のための貴重な枠組みを提供する一方で、
臨床医は推奨用量を厳格な規則ではなく、指針として捉えるべきである。
まとめ
関節症に対して運動の効果はプラスの論文もあればマイナスに書かれることもあります。
何が正しいかなんて現状の論文はこうだでしかないので
来年には変わっている可能性があることを考えると
信じたいものを信じるがいい気がしてしまいますね。
なので水素水も飲んでいこうと思います。
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