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2025.12.23

伸張持続時間がジャンプの高さに及ぼす影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は伸張期持続時間が最大筋力、筋肥大、反動ジャンプの
高さに及ぼす影響についての論文を引用していこうと思います。

論文

伸張性運動の持続時間はレジスタンストレーニング(RT)の適応に
影響を及ぼす可能性があり、叙述的レビューでは曖昧な結論が出ている。
そこで、この研究では伸張性運動の持続時間が短い(SEG)場合と
長い(LEG)場合のRT結果を比較した。

166名の参加者(46%がトレーニング経験者、77%が男性)を対象とした9件の研究が対象とした。

メタアナリシスの主な結果は、中程度のエビデンス確実性で、
より短いエキセントリック持続時間で実施されたRTは、
より長いエキセントリック動作で実施された場合よりも、
カウンタームーブメントジャンプの高さにおいてより大きく、
実用的に価値のある増加をもたらすことを示した。
筋力および筋肥大に関しては、エキセントリック持続時間の実用的に
価値のある影響の有無を統計的に支持または否定するには結果が概して不確実性に富んでおり、
さらなる研究の必要性が浮き彫りになった。
特に、参加者がトレーニングを受けている場合、またはボリュームと負荷が一致している場合、
より長いエキセントリック持続時間で実施されたRTは、中程度のエビデンス確実性で、
より短いエキセントリック持続時間と比較して、
実質的に同等またはそれ以上の筋力増加をもたらす可能性がある。
したがって、トレーニング状況とプログラミングスタイルが
エキセントリック持続時間の操作への適応に及ぼす影響について、さらなる研究が必要である。

結論として、中程度の確実性で、短い(2秒以下)エキセントリック持続時間は
CMJ高の改善に効果的である一方、比較的長い(3~6秒)エキセントリック持続時間は、
トレーニングを受けた参加者において、量と負荷を一致させた条件下では、
同等またはより大きな筋力増加をもたらす。
エビデンスの確実性が非常に低いため、筋肥大に対するエキセントリック持続時間操作の
実用的に価値のある効果の有無について、確信を持って推論することはできない。
エキセントリック持続時間がSSCと非SSCの弾道パフォーマンス結果、最大筋力、
および筋形態に及ぼす影響を調査するには、さらなる研究が必要である。
今後の研究では、推論の確実性を向上させ、量の一致、絶対負荷の一致、
トレーニング状況、相対負荷、異なる筋群およびエクササイズ間の
同時アプローチおよび反応との相互作用を調査することを目指すべきである。
さらに、疲労管理戦略としてのエキセントリックテンポ操作の可能性をより深く理解するために、
エキセントリック持続時間が神経筋疲労および筋損傷に及ぼす急性効果を
調査するためのさらなる研究が必要である。

参考文献The effect of eccentric phase duration on maximal strength, muscle hypertrophy and countermovement jump height: A systematic review and meta-analysis

まとめ

適切に動ける人と適切に動けない人。
前者はエキセントリック時間を長くしても適切に動けるが
後者はフォームがブレたりと得られる効果が変わります。
前者においては筋緊張時間が増えたとて
適切に動けるのでただ筋肉が増えていい結果につながりやすい。
適切に動ける人であるかどうかが重要な気がしますね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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