プライオメトリックジャンプトレーニングの効果

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、健康な人の骨格筋肥大に対する
プライオメトリックジャンプトレーニングの効果についての
論文を引用していこうと思います。

論文

マルチレベルメタ解析によるこのシステマティックレビューの
第一の目的は、健常人の骨格筋肥大に対する
プライオメトリックジャンプトレーニングの効果を検討することであった。
副次的な目的は、骨格筋肥大に対する効果を
中和する可能性のある因子(すなわち、年齢、性別、トレーニング経験)と
プライオメトリックジャンプトレーニングの変数(すなわち、総トレーニング期間、週1回のセッション頻度、1回のセッション時間、週あたりのジャンプ回数)を同定し、
トレーニング処方の指針とすることであった。

主な知見として、プライオメトリック・ジャンプ・トレーニングは、
性別、年齢、トレーニング経験にかかわらず、
骨格筋肥大に対して軽度から中等度の効果をもたらすことが示された。
さらに、サブグループ分析では、アスリートと比較して
非アスリートにおいて比較的大きな効果が認められ、
膝伸筋については中程度の効果が認められ、

足底屈筋については効果が不明確であった。
さらに、年齢や性別が骨格筋肥大に対する
プライオメトリック・ジャンプ・トレーニングの効果を
緩和するという明確な証拠は見つからなかった。
さらに、メタ回帰分析により、骨格筋肥大に対する効果は、
週1回のセッション頻度によって調節されることが示唆され、
プライオメトリック・ジャンプ・トレーニングの週1回のセッション頻度が高いほど、
肥大適応が大きくなることがわかった。
合計トレーニング期間、1回のセッション時間、
または週あたりのジャンプ回数が、
骨格筋肥大に対するプライオメトリック・ジャンプ・トレーニングの効果を
緩和するという明確な証拠は見つからなかった。

結論として一般的な考えとは異なり、
プライオメトリック・ジャンプ・トレーニングは、
軽度から中等度ではあるものの、骨格筋肥大を誘発するようである。
このような効果は、さまざまな年齢、性別、
トレーニング経験にわたって一貫しているようである。

さらに、アスリートと比較して、非アスリートでは相対的に
肥大適応が大きいという証拠があり、
年齢または性別のいずれかが骨格筋肥大に対する
プライオメトリック・ジャンプ・トレーニングの効果を緩和するという明確な証拠はない。
評価方法については、骨格筋肥大に関するより正確な洞察を提供するために、
予測式よりも超音波検査やその他の検証された
部位特異的画像モダリティの使用を支持することが望ましい。
さらに、メタ回帰分析によると、骨格筋肥大に対する効果は、
週1回のセッション頻度によって緩和され、
頻度が高いほど骨格筋肥大が大きくなることが示唆されている。
しかし、総トレーニング期間、1回のセッション時間、および1週間のジャンプ回数が、
骨格筋肥大に対するプライオメトリック・ジャンプ・トレーニングの
効果を緩和したという明確な証拠はない。

まとめ

論文引用しておいてなんですが、
アスリートでもなければプライオメトリックス系のトレーニングを
当ジムでは行うことはないんですけどね。
たまにパーソナルジムでも”運動をパーソナルだけです”の人に
取り入れているところがありますが、
怪我のリスクやお客さんの目的にあってるのか結構疑問があります。
奇をてらった見かけない種目をやることが正ではないので、
まず基礎からだと個人的には考えています。
ただ、BIG3伸ばしたい人には結構アリだと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。