筋力・柔軟性トレーニングが及ぼす影響について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、筋力、柔軟性、同時トレーニングが柔軟性と筋力向上に
及ぼす影響についての論文を引用していこうと思います。

論文

体調の程度、年齢、トレーニングの特異性、
方法論的な処方変数 (エクササイズの順序、
エクササイズの数、セット、繰り返し、休憩間隔、システムなど) など、
トレーニングによる柔軟性と可動域の拡大の両方に影響を与える可能性のある要因は数多くあります。
ストレッチ運動は柔軟性を高めることができますが、
筋力トレーニングが柔軟性に与える影響については疑問が残っています。
したがって、この研究の目的は、座りがちな女性を対象に、
16週間のトレーニング後に単独または同時に筋力と
柔軟性のトレーニングを行った後の筋力と柔軟性の向上を検証することだる。

16週間のトレーニング・プログラムの前に、
80名の座りがちな女性を4つのグループのいずれかに無作為に割り付けた。
筋力トレーニング(ST;n=20)、柔軟性トレーニング(FLEX;n=20)、
両方の組み合わせ(ST+FLEX;n=20)、対照群(CG;n=20)。

本研究の主な発見は、筋力トレーニングのみでも柔軟性は向上し、
筋力と柔軟性を一緒に処方することで柔軟性を
より大きく向上させることができるということであった。
実際、ST、ST+FLEX、FLEXの全群は、CGと比較した場合、
ベースラインの状況およびトレーニング後との関連において、
柔軟性の有意な向上を示したが、介入の違いによる差は観察されなかった。
筋力トレーニングのみでは関節の可動域や柔軟性に
ほとんど影響を与えないと考えられていることがある。

しかし、今回の研究の効果量から、以前は座っていた女性において、
筋力トレーニング単独で柔軟性が向上することが示され、
柔軟性の改善においてより良い結果を得るためには、
筋力と柔軟性を一緒に処方することが可能であることが示された。

筋力トレーニングのみで、これまで座りがちであった
成人女性の柔軟性が、ストレッチや複合トレーニングと
ほぼ同程度に向上したという事実は、専門家として重要な意味を持つ。
全身の可動域と最適な柔軟性を高めるための具体的な
筋力トレーニングのエクササイズやルーティンについて、さらなる研究が必要である。

まとめ

デッドリフトやルーマニアンなどはかなり柔軟性変わると
お客様にやっていて感じますね。
厳密に”筋肉”の柔軟性が変わっているかは分かりませんが、
動きは出るようになっていきますね。

ある程度までのでしたら楽に筋トレだけというのもと
いい手と考えたのですが、
そもそも筋トレも楽でないとうことに気付きました。
筋トレやり続けていると運動していない人との
感覚の乖離が激しくなっていく事を
お客様と話していてよく感じますね。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。