ベンチプレス11

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
トレーニングにおいて、バーベルの軌道というのは
かなり重要な意味合いを持ちます。
例えば、デッドリフト。
バーベルが垂直に上がる軌道ならば
明らかに怪我をするフォームとは違います。
見ていても、綺麗なフォームだなと思います。
バーベルの軌道を見るだけでも、
何がダメなのかが判断が出来るほど、
バーベルの軌道というのは重要です。
どのように上げるのか、どのように下ろすのか。
なので今回は、ベンチプレスの下ろす位置。
こちらについて少し考えてみます。

ベンチプレスの下ろす位置

よく、バーベルを乳首に下ろすというのが
一般的に言われることが多いですが、
あくまで、「そのあたりに下ろすとちょうどいい人が多いだけ」です。
目安でもなければ、そこが正しいわけでもなく、
ちょうどいい人が多いからその辺に下ろしてみたらいいかもよ?ぐらいです。
経験を積んだ人に関して言えば、鳩尾、お腹の方に下ろすとも聞きます。
これはアーチにしっかりとした高さがあることが前提のため、
アーチが無いのにやれば、肩に異常なストレッチとボトム位置で大胸筋主動で
押すことが出来ないため、重量も使えなくなります

アーチの高さ以外にも腕の長さで変わるため、
下ろす位置は、あなた自身を見ていない他人が、
決めれるものではないです。
極端なことを言ってしまえば下ろす位置は「考えない」が正解だと思っています。

Don’t Think.Feel!!

Eiji Kameyama(1994~)


正しくバーベル握り、自然と下げていけばいいだけです。
変に下ろす位置などを意識して重量を扱えば、途中、過程の段階で
種目として崩壊し、怪我にしかならないです。
特に、ベンチプレスなどの胸主動から途中で腕主動に切り替わるような種目は、
途中で動きが悪くなれば、怪我をしやすいです。

ベンチプレスは胸だけじゃない

ベンチプレスの主動筋を胸だけだというやつはベンチプレスをまともに行っていないです。
バーベルを握った状態でベンチプレスの動きを行えば、分かるのですが、
途中から大胸筋の収縮はほぼなくなります。必ず主動筋が腕に切り替わります。それが普通です。


”良い動き”を行うためには、柔軟性、握り方、脱力などテクニック的要素が必要にはなります。
それらが揃って初めて、適切な下ろす場所が決まるため、
それらを揃えていれば、考える必要もないわけです。
なのでバーベルを下ろす位置を考えるよりも、まずは正しいやり方を覚えるべきです。
ここ最近ベンチプレスを教えていた中で、全員ができていなかったのが
「バーベルの握り方」です。
正しくは、バーベルを握るではなく、乗せるです。
握りが強過ぎたり、乗せる位置が悪いと
バーベルを下ろす位置は毎回変わります。
そうなれば、バーベルの軌道が必然的に変化します。
なので”正しい握り”というのはかなり重要です。
正しい握りをする上での弊害を過去に
記事にしていますのでそちらもご覧ください。
荒療治としての握りの治し方は、バーベルを一切握らずに
安定させられる位置でベンチプレスを行い続けるです。
握っていない以上、バーベルが落ちる危険もあるため、
荒療治のような方法ですがわりとおすすめです。
※自己責任でお願いします。やってケガしても一切責任を取りません。

まとめ

まずは、良い動きができるようにしましょう。
次に、良い動きが自然にできるようになり、
最後に、良い動きが高重量でも行えるようになります。
効かせるように低重量でトレーニングするは、
良い動きができるよりも前段階です。
そうなれば、正しく高重量を扱える人との差はどんどん開いていきます。
効かせる?とかそんなしょうもないことに囚われないようにしてください。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。