2025.05.08
新たな疾患概念 FUS 女性の低体重/低栄養素症候群

KONDOです。
日本人女性の強い偏った痩身願望により
低体重・低栄養素状態からの
体調不良を症候群として定義されました。
FUS
FUS
=Female Underweight/Undernutrition Syndrome
そのままですが女性の低体重・低栄養素症候群
FUS(ファス)が先日日本肥満学会より
正式に発表されたばかりです。
これは低体重・低栄養素状態が
- 月経周期異常
- 低骨密度
- 貧血
- 低血圧
- 筋力低下
- 耐糖能異常
- 脂質異常症
などを主に引き起こして体調不良に。
これまで明確な概念が存在しておりませんでしたが
今回FUSとしてそういう状態に警鐘を鳴らした感じですね。
参考文献:閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題―新たな症候群の確立について―
Yahoo!ニュースにも取り上げられております。
“健康害する女性の低体重・低栄養は「疾患」、肥満学会が位置付け…基準定め治療や予防法を確立“
1990年代以降、日本では低体重の20代女性で
約20ー25%もの人が低体重=BMI18.5未満に
該当しております。
また、日本人女性は他国と比べ太っていると
認識する数値がBMI20・5とかなり厳しめで
体型の認知の歪みが生じているとされています。
↑これが非常に大きな問題です。
日本人女性は諸外国と比べて
特に体重信奉が大きい印象です。
「◯◯kgになりたい」と言う方が結構いますが
体型ではなく体重という数値で願望を
示すというなかなか不思議な状況であります。
ご存知の通り、当ジムは食事管理指導にも
大いに力を入れており全国屈指の実績を
誇るまでに成長しておりますが、
その指導経験の中でも特に10代ー20代で
低体重・低栄養素に該当しているものの
本人の価値観では「太っている」として
更なる痩身を望んでいる方も多く居ました。
実際パーソナルジムにお越しの新規さんで
パーソナルトレーナー側の見立てとして
「・・・(痩せる必要を感じない)」
「(そもそももうあなた細身だよ。)」と
確信を持って思うのですが
本人的には気になる部分や太っていると
認識している様です。
一応お伝えはするのですが
それでもかなり強めにダイエットを
希望される方が居ます。(お断りもあります)
過去記事では今回のFUSと同じで
エネルギー有効性として記載しております。
エネルギー収支におけるマイナス幅が
大きすぎるとさまざまな問題が生じるよ、など
主に女性アスリートの間で問題となっている
ものを取り上げております。=FAT
痩せへの渇望
ちょっと前に公開した記事ですが
この様に痩せるためだけに健常者が
薬に手を出してしまっていることや
健康被害が報告されている成分を含む
サプリメントを個人輸入して服用するなど
痩せへの渇望が異常になってきている昨今。
実際のこういった人たちと接する可能性が
かなり高いであろう我々の業界にいる感じで
SNSの影響がかなり強いと感じています。
誰かへの憧れがあったり周りと比較してしまう人、
承認欲求が高い人などが影響されていそうです。
ただ、事実として
そういった単なる痩せを美とせずに
しっかりと鍛えてありメリハリある体を
希望している人も増加しています。
まとめ
先日オンラインコーチングにおける
食事管理指導において
このFUSに該当している方の指導を
お断りさせていただいたばかりです。
明らかな低栄養素状態で
更なる痩身を望んでいたため
耐糖能異常そうだったのもあり
色々提案したものの響かなかったため
お断りとなった形です。
痩せたいや体型云々については
こちらも何百と見てきているわけですので
相談していただき適切に判断をしてほしいです。
おそらくこういったお断り云々は
市内でも当ジムだけだと思いますので
単純にFUSとかどうでもいいから
痩せたいって感じであれば
他のところへ行った方が良いです。