2025.05.31
運動の時間帯が減量効果に与える影響

こんにちはTOMOAKIです。
除脂肪をしていく上でエネルギー収支の適切な赤字が必須です。
そのためには摂取エネルギー量を下げるもしくは
消費エネルギー量を増やすやり方があります。
活動量を上げるために
減量中に有酸素運動を取り入れる方も少なくありません。
では運動をするとなった時に
どのタイミングが適切なのかと
クライアント様から質問いただくことがあります。
有酸素運動のタイミングによって
減量効果に与える影響に変化はあるのでしょうか?
今回は朝と夕方で比較した研究を紹介します。
ちなみによく言われる起床後空腹状態での有酸素が
脂肪燃焼をより加速させるという俗説については
科学的根拠が乏しいと過去のKONDOさんの記事で解説されています。
朝 vs 夕方
参考文献:
The efficacy of morning versus evening exercise for weight loss: A randomized controlled trial
こちらは運動の時間帯(朝 vs 夕方)が
減量や健康指標に与える影響を検証した無作為化対照試験です。
対象は、過体重または肥満の成人100名で
被験者は以下の3群に分けられました。
- 朝運動群(AMEx):6〜9時に週250分の有酸素運動(12週間)
- 夕方運動群(PMEx):16〜19時に同内容の運動
- コントロール群(CON):運動なし
12週間後、AMExは平均−2.7kg、
PMExは−3.1kgの減量を達成し、
いずれも統計的に有意でした。
また、心肺機能(VO₂peak)は両群で同程度に向上(約+4.5 mL/kg/min)し、
コントロール群との比較でも有意な差が確認されました。
一方で、安静時代謝量や身体活動量に大きな群間差は見られませんでした。
さらに注目すべきは、
朝・夕ともに総エネルギー摂取量が顕著に減少していたことです
(AMEx:−3974kJ/PMEx:−3165kJ)。
これにより、時間帯に関係なく運動が食欲抑制や
摂取量の自己調整につながっている可能性が示唆されました。
まとめ
研究ではなぜ摂取量が減ったかに関する
メカニズムは解明されていませんが
運動することで健康的に過ごしたいなどの
意識やモチベ的なところが高まり
結果として食事にも以前より気を使うことなどが
起こるのではないかと考えます。
他にも規則的に運動をすることで
生活リズムや食事のリズムも多少整い
不摂生が減ったりして摂取量が抑えられたとかもあるかもしれません。
とにかくダイエットにおいては
運動は非常に有益です!
今回の結果より運動時間帯による劇的な違いはなく
朝夕どちらであってもその効果を実感することができそうです!
つまり自身のライフスタイルの中で
負担なく取り組みやすい、継続しやすい時間帯に
取り組むことが重要かなと思います。