BLOG

2025.07.29

運動療法による腰部筋構造への影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は腰痛における運動療法による腰部筋構造への影響についての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、
(1) 腰痛患者の腰筋構造に対する運動療法の効果は何か
(2) どのタイプの運動介入が最も効果が高いかについて調べた。

34件の論文が含まれた。

結果として、慢性腰痛(cLBP)における筋構造アウトカムごとの全体的な効果サイズを考慮すると、
運動療法は腰部多裂筋(LM)の筋厚(MT)とLM断面積(CSA)に有意な正の効果を示したが
腰部脊柱起立筋(LES)のCSAと腰方形筋CSAには有意な正の効果を示さなかった。
異なる介入群を考慮すると、有意な正の効果は、
(1)「運動制御+安定化」(LM MTへの効果が小さい)、
(2)「安定化」(LM MTへの効果が中程度、LM CSAへの効果が大きい)、
(3)「運動制御+安定化+腰部強化」(LM MTとLES CSAへの効果が大きかった)で観察された。
「腰部強化」では有意な効果は認められなかった。

結論として、全体的に、運動療法はcLBP患者の腰椎の筋肉の構造特性にプラスの効果をもたらし、
運動制御+安定化+腰椎強化の組み合わせが最良の結果をもたらします。

参考文献:The effects of exercise therapy on lumbar muscle structure in low back pain: A systematic review and meta-analysis

まとめ

もしやデッドリフトには全てが入っているのではないでしょうか。
つまり、腰痛にはデッドリフト推奨ですね。

過信とかではなく、実際問題として適切に出来るならになりますが
腰痛予防、改善にデッドリフト程、手軽な種目はないかと思います。
リスクもありますがハイリターンですよ。

過去おすすめ記事
腰痛に対する運動について

この記事のカテゴリ

この記事のタグ

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

TOP