Prop65 カリフォルニアでは全て危険!?

KONDOです。

今日は先日Twitterを見ていたら
健康志向?啓蒙家の方が誤った情報を発信し
後に焦って訂正していたのでそれについて記述します。

こういう馬鹿者が多いので我々のネタとなって
ブログを書けるのでありがたいですね。

日本の食品は危険?

Twitterで流れてきたやつですね。

まあ簡単に言うと
ポテチやら調味料やらフルグラやらの日本の製品が
カリフォルニアでは警告シールが貼られている
というものです。

この投稿に対して
「そうなの!?びっくり!」
「やっぱ日本って意識低いな」
「日本の食は全然安全じゃない」
みたいなコメントが寄せられていました。

そしてそのコメントに対して
それに賛同するような返信をしていたので
この2人の発信者やコメント送信者は
その時点ではProp65、
つまりPropsition65というものの存在を
全く知らないで発信しているということです。

無知は罪ですね。

Prop 65

Proposition 65, officially known as the Safe Drinking Water and Toxic Enforcement Act of 1986, was enacted as a ballot initiative in November 1986. The proposition protects the state's drinking water sources from being contaminated with chemicals known to cause cancer, birth defects or other reproductive harm, and requires businesses to inform Californians about exposures to such chemicals.
Proposition 65 requires the state to maintain and update a list of chemicals known to the state to cause cancer or reproductive toxicity.

プロポジション65(正式名称:1986年安全飲料水及び有害物質施行法)は、1986年11月に投票イニシアティブとして制定された。この提案は、州の飲料水源が、がんや先天性異常、その他の生殖障害を引き起こすことが知られている化学物質で汚染されないよう保護し、企業にはそうした化学物質への暴露についてカリフォルニア州民に知らせるよう求めています。
 提案65は、州に対して、がんや生殖毒性を引き起こすことが知られている化学物質のリストを維持・更新するよう求めています。

Prop65というのはザックリ言うと
カリフォルニア州住民の方がProp65のリストに
リストアップされた化学物質などを含んだ食品を購入する前に
そういったものを含んでいるという情報を得た上で
購入する(食べる)意思決定できるための
いわば”知る権利
というものです。

なのでカリフォルニアに配送ができる製品には
基本的になんでもかんでもついています。
サプリメントでも警告文として
カリフォルニアで販売・配送されるものには基本的に
生殖障害や発がん性云々について記載されています。

量が毒に変える

Prop65はスタバのコーヒーでさえも警告されます。
スタバの入り口に警告の看板が立てられています。

コーヒーの発がん性物質”アクリルアミド”については
焙煎時に発生するものですが
これは焼き菓子やポテチ、ほうじ茶などでも生じます。
これについてはこの記事を参照ください。

しかしながらコーヒーと発がんについての
メタアナリシスを見てみると全く逆の事が報告されています。

Coffee consumption is not associated with overall cancer risk. 

コーヒーの摂取は、全がんリスクと関連していない。
Although the results of studies are mixed, the overall evidence suggests no association of coffee intake with cancers of the stomach, pancreas, lung, breast, ovary, and prostate overall. 

全体的なエビデンスとして、胃がん、膵臓がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がんとコーヒー摂取の関連は全体的にないことが示唆されている。

おかしいですね、エビデンスとProp65だと
書いてあることが違いますね。
はい、これが結論です。
要するに人体に実際に影響は無くても
ほんの少し、本当に少しでもそういった物質や
化学物質が含まれていたら警告文を
記述しなければならない、ってのがProp65です。

実際、コーヒーの協会??が
上訴しているそうですよ。

まとめ

この事実を用いて日本は遅れているとか危険とか
不安を煽るような情報発信はいけ好かないですね。
最近そういった投稿や情報発信増えています。
おそらく専門家やまともと知識人たちは
ため息しか出ないでしょう。

こういう”知る権利”というのは良いことだと思いますが
あくまでカリフォルニア州でのルールです。
ほとんどの食品に記載されています。

日本は遅れているとかどうのこうの言う方は
流行りのほうじ茶とか焼き菓子も
一切食べずに過ごしましょうね。←
生きづらい世の中ですね。

いつか添加物についても記述する予定ですが
仮にナチュラルなものばかりが流通すると
どうなると思いますか???
食品の保存は効きませんよね。
物価、どうなると思いますか???


この記事を書いた人

アバター画像

KONDO

プロフィール不詳。