ショルダープレスの補足

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
前回、リアを狙うショルダープレスの
記事の補足をしていこうと思います。

フィニッシュで押し込む?

こちらの記事ではフィニッシュで押し込んで
リアを効かせるという部分のみを補足していきます。


上画像のタイミングでリアに入るそうです。
前記事で記載したように、
このベクトルではリアに負荷がかかり、
収縮が入る動きではないです。

では、何故そのように感じるのか?
前記事通り、理論は破綻していますよ。
この動きでリアを鍛えることは難しいですが、
そう感じる理由についての考察をしていこうと思います。

この動きのフィニッシュでは、
肩関節180°のポジションです。
このポジションの変化が、
機能解剖学的に考えた筋作用とは、
全く別の筋活動が起きています。

こちらの文献でも記載があるように、
外転150°以上は三角筋後部の筋活動の増加を報告しています
ショルダープレスにおいて主導筋として、
活動している三角筋前部を意識しながら、
この筋活動の増加に気付けるならば
相当感覚が鋭い人かもしれません。
肩関節は円運動をするため、
外転、屈曲90°までは手が離れていく動作ですが、
90°からは身体に近づてくるように動きます。

細かい角度に対するクレームは受け付けておりません。
Windowsのペイントでマウスで頑張ったので許してください。

三角筋後部が角度による筋活動の変化とは
この図の矢印向きが変わっている事に由来します。
なので、大まかにこんな感じと思っておいてください。

確かに、肩関節の屈曲・外転角度の増加で
筋活動が増加することは事実です。
では、その増加した三角筋後部のベクトルは
どうなっているかと考えると、
重力に抗い上向きのベクトルではなく、
重力に従う下向きのベクトルですよね。
つまり、補助筋としての活動はあれど、
主動筋とも協働筋とも言い難い状態になります


このリアに効かせるショルダープレスの
”フィニッシュ動作でカラダを前方に押し出すこと”に
ポイントがあるのかなと思います。

胸を前に出す事、腰を反ることで
重さは上画像右矢印のように負荷がかかります。
人間の腕を上げれる角度は180°までです。
重さが無理にこのようにかかれば、
その角度を越えてしまうかもしれない。
脱臼待ったなしですね。
そんな簡単には外れないようにも
しっかり筋肉は働きます。
上腕骨頭が肩甲骨から離れないように、
背面の筋肉の収縮によって
過剰な可動域にいかないように
セーフティとしても機能してくれます。
その時にリアに収縮がかかる、
だから感覚が出るのかなと思います。

他の考えで言うならば、
前述のように肩関節外転150°超えたリアは
筋収縮の向きがになってきます。
重さに耐えられなければ、
潰されリアに収縮がかかってしまうかもしれません。
だからリアに感覚が出るということです。

もう一つ。
プレス動作の途中で身体を前方に出すことで、
相対的に腕が後ろに側に動きます。
これは、水平外転の動きに近いです。
水平外転はリアの作用のためリアが動きます

まさか、この負荷とも全く関係ない向きの動きですかね。

この中のでどれにしよ結局のところ、
リアに負荷がかかり、収縮がかかる動きではないことは事実です。
今回の、ブログは何故リアの感覚が出るのかという考察をしただけで、
このリアを狙う?ショルダープレスを肯定している訳ではないです。
本気でこの方法でリアを狙うならば、非効率的過ぎます。

ただ、全く別問題として気になるのが”腰椎伸展”です。
リアに負荷は掛からずとも、
重さをもって腰椎伸展を行う
危険性を理解して行っているんですね。
少なくとも、初心者では難しいです。
なんにせよ、この方法は無理にやらせるべきではないと思います。

まとめ

理論が全く分からないです。
正直、どういった理論を指してリアに
効くと言っているのか本当に聞いてみたいです。
悪意無く、純粋な知識として、
そこに至った理論が気になります。

筋トレは教科書のような正解がないため、
自分で考えるしかないです。
今回のように、私から考えるとリアに入るわけがない種目でも
リアに入るという方々がいます。
そこを考察的に考えて、実践してもどう頑張ってもプレスはフロントです。
誰か教えてほしいです。
よく言われますが、真っ向から否定しているわけでは無いですよ。
ある程度、考察しその上でおかしいモノはおかしいと言っているだけです。

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リア狙うショルダープレスについて

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。