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2025.07.14

遅発性筋肉痛に対する理学療法について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は遅発性筋肉痛に対する理学療法についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の主な目的は、包括的レビューを通じて、遅発性筋肉痛の緩和における
理学療法介入の有効性を要約することである。
さらに、システマティックレビューのバイアスリスクを評価し、
その結果を統合し、エビデンスの強さを分類することで
臨床医や研究者に実践的な洞察を提供することを目的とした。

29のシステマティックレビュー、863の無作為化対照試験、24の異なる理学療法治療が含まれた。
17のシステマティックレビューの方法論的質は極めて低く、質が高いと評価されたのは2つのみであった。

結果として、
運動直後の疼痛軽減において、コントラスト療法、冷却療法、凍結刺激療法(クラスⅣ)、
24時間後:マッサージ療法(クラスⅢ)、冷却療法、コントラスト療法、
電気刺激療法、凍結刺激療法、光線療法、温熱療法(クラスⅣ)、
48時間後:圧迫療法、コントラスト療法、運動療法、温熱療法(クラスⅣ
)で有意な効果があることを示唆している。
48時間:圧迫、コントラスト療法、キネシオテーピング、凍結刺激(クラスIII)と冷却療法、
マッサージ、光線療法、温熱療法(クラスIV)、
72時間:キネシオテーピング(クラスIII)とコントラスト療法、冷却療法、マッサージ、光線療法、振動(クラスIV)、
96時間:圧迫、光線療法、コントラスト療法(クラスIV)。
効果の大きさ(Hedges’ g)は、冷却療法で0.36(95%信頼区間0.46、3.18)、
温熱療法で1.82(95%信頼区間0.46、3.18)であり、それぞれ小さな効果と大きな効果を示した。

結論として、遅発性筋肉痛に対する理学療法的治療の有効性を評価する
ランダム化比較試験の主に質の低いシステマティックレビューから、多くのエビデンスが得られている。
冷却療法、クライオスティミュレーション、コントラスト療法、マッサージ、光線療法、キネシオテーピングの
有効性を支持する強力なエビデンスがさまざまな追跡調査間隔で得られているが、
ストレッチ、エクササイズ、電気刺激に関するエビデンスは弱い。
利用可能なエビデンスの不確実性、異質性、弱点は、所見の適用性と一般性を部分的に制限している。

参考文献:Physical Therapies for Delayed-Onset Muscle Soreness: An Umbrella and Mapping Systematic Review with Meta-meta-analysis

まとめ

酷い筋肉痛があれば緩和させるのはいいかもしれませんが
そもそも前提として筋肉痛がくる状態は
筋肉にとって望ましいとはいえないです。

え、筋肉痛が来たら育つって言うトレーナーいるん?><
生きてる時代が古くて頭悪いですね><

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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