2025.10.13
女性アスリートにおける糖質摂取

KONDOです。
今回の記事は女性アスリートにおける糖質摂取についてです。
糖質摂取における性差
女性アスリートも男性アスリート同様に
概ね同量の糖質摂取量が推奨されています。
「男性よりも女性は筋肉量が少ないから
糖質摂取も少なくて良い」といった言説は誤りで
考慮すべきであるのは女性は男性よりも
はるかにホルモンバランスの影響を受けるという点です。
○卵胞期の筋グリコーゲン量は黄体期と比較して
11−25%程低下する可能性が示唆されている
○黄体期では筋グリコーゲン量の貯蔵効果が
低下する可能性が示唆されいてる
と、周期によって状態が変化する可能性があり
それに伴った糖質摂取が必要となります。
参考文献
Coingestion of Carbohydrate and Protein on Muscle Glycogen Synthesis after Exercise: A Meta-analysis
Carbohydrate loading and female endurance athletes: effect of menstrual-cycle phase
運動中の糖質摂取量
運動前や運動中に糖質を摂取することで、
女性でも男性と同程度の糖質利用率にすることができます。
これは、女性が男性と比較して、
安静時や低〜中強度の運動時における糖質利用量が少なく、
脂質利用量が高い傾向にあるためです。
要するに先述の通り、卵胞期や黄体期において
筋グリコーゲン量や貯蔵率にマイナスがあり
加えて安静時や低強度帯では糖質利用量が少ない、
と基本的に糖質に対して
男性よりも多少シビアであることがわかります。
一方で、運動中の糖質摂取については、
45分以下の運動では特に必要ないとするのが、
国際スポーツ栄養学会(ISSN)の公式見解です。
60分以上継続する比較的高強度な運動の場合は
30−60gを1時間あたり糖質摂取することが
推奨されております。
なので基本的に私の指導においては
運動前と運動中に糖質を摂取するように
分配することを推奨しております。
減量の場合はクライアント毎に食欲や
食事リズム、嗜好に合わせるので例外は多いですが。
まとめ
月経期間中における気分の浮き沈みや
食欲の増減に対しても考慮が必要となるため
実際の食事感指導においては
基本的に常に一定が最も無難であり
成果を出しやすいと個人的には感じております。
このような月経周期に併せた
糖質など栄養素の摂取量の変動は
あまりエビデンスとして不揃いであり
根拠として乏しいため現状では
実施するのはなかなか厳しいかな、と感じます。