2025.11.09
競技者の減量/増量におけるセット数

こんにちはTOMOAKIです。
大会選手の方で、減量期と増量期で
トレーニングのセット数に関して
変化させていますでしょうか?
減量期は有酸素や日焼け、ポージング練習など
時間や体力・疲労を考慮して少しボリュームを落としたりするケースも出てくると思います。
ではどの部位をどれくらい調整するのか、、、
カテゴリーによって求められる評価基準や自信の弱点・強みなど考慮して
組み立てていくことが大切だと思います。
Frontiers in Sports and Active Living に2025年7月に掲載された横断研究では
2年以上の大会経験がある154名のボディメイク系競技者でオフシーズンと
プレコンテスト期の部位別・週当たりセット数を自己申告アンケートで収集し、
性別やカテゴリ間で比較していますので参考程度に紹介していきたいと思います。
参考文献:
Quantification of weekly strength-training volume per muscle group in competitive physique athletes
一部の筋群でセット数が減る傾向
解析対象の筋群を胸・広背・三角筋・上腕二頭筋・
上腕三頭筋・殿筋群・大腿四頭筋・ハムストリングス・
下腿三頭筋・腹筋に定め、各筋群で一般的に行われる種目
(マシン/フリー/自重を問わず)を包括的にカウントしています。
週当たりボリュームは「各筋群ごとの週当たりセット数」として扱われ、
オフ vs プレコンで比較されました。
結果として、プレコン期に一部の筋群でセット数が
減る傾向が確認され、同時に有酸素の総時間や頻度が
有意に増えるカテゴリーがありました。
具体例として、有酸素時間は Classic Physique、Bodybuilding Classic、
Bikini、Wellness で増加、週頻度は Bodybuilding Classic と Senior で増加と報告されています。
また、Men’s Physique では胸のセット数、
Classic Physique と Men’s Physique では三角筋のセット数が
プレコンで減少した一方、
Master では大腿四頭筋、
Bodybuilding Classic と Master では腹筋のセット数が増加といった
カテゴリ特異的な変化が示されています。
性差の傾向としては、男性は上半身の総セットが高く、
女性は下半身の総セットが高い配分となっています。
このパターンは実務上の配分感覚とも整合的で、
カテゴリーの審査基準に応じて配分を変えている点もうかがえます。
まとめ
印象的だったのが腹筋のセット数で
Men’s Physiqueはオフシーズンも15セットとしっかりやりこんでおり
プレコンテストでもそこまで変わらないセット数ですが
他の男性カテゴリーはオフシーズンはそこまでセット数は多くなく
プレコンテストで増えています。これは特にミッドセクションの評価が高い
フィジークカテゴリーならではのやりこみなのかなと思います。
近年フィジーカーのバルクがどんどん増していますが
他のカテゴリーと比べても、部位ごとのセット数はそこまで変わらず、
下半身のトレーニングもしっかり取り組んでいたことも興味深かったです。
プレコンテスト期は筋トレ以外の有酸素の時間確保や疲労などの観点、
評価される身体などを基準にセット数を減少させるなどして
柔軟に対応することが大切だと思います。
もちろんセット数は一切変えずに問題ないという強者もいます。





