2026.02.10
家庭用体脂肪率計は信用していいのか?

こんにちは、TOMOAKIです。
オンラインコーチングや現場でよくいただく質問の一つが
「家の体重計の体脂肪率って信用していいんですか?」
というものです。
結論から言うと絶対値は信用しすぎず、しかし推移を見るには有効です。
今回はこの点を、実際の研究をもとに整理します。
家庭用体脂肪率計の正体は「推定」
まず前提として
家庭用体脂肪率計は直接測定しているわけではありません。
多くはBIA(生体電気インピーダンス法)という仕組みです。
体に微弱電流を流し、筋肉(=水分多い)、脂肪(=電気流れにくい)、
この抵抗差から体脂肪率を推定しています。
さらに、身長、体重、性別、年齢などを元にした
「計算式」で体脂肪率を出しています。
つまりこれは測定ではなく推定値です。
DXAとの比較:一致はしない
体組成のゴールドスタンダードは
DXA(デキサ)と呼ばれる医療機器です。
そのDXAと家庭用の体重計ででる体脂肪率を
比較した研究を紹介します。
このDXAと家庭用BIAを比較した研究では
両者に良好な相関はあるが個人レベルでは
差が生じると報告されています。
つまり、太っている人は太っていると分かるが
体脂肪率%はズレるかもしれないということです。
誤差は意外と大きい
他のDXAとBIAの比較研究では一致する研究もあるが
一致しない研究も多いとされており
完全な一致は期待できないとまとめられています。
個人的に興味深かったのはBMIの範囲ごとでBIAの数値に傾向があるようで
BMI>18.5およびBMI<40の場合、BIAはDXA法と比較して、
除脂肪量を3.38~8.28kg過大評価し、脂肪量を2.51~5.67kg過小評価し、
BMI≧40の場合、差はBMIにより変化し、
BMI<16の場合、BIAは除脂肪量を2.25kg過小評価し、脂肪量を2.57kg過大評価した
というものでした。
BMIによっても若干数値の癖みたいなものがありそうです。
また別の小児肥満を対象にした研究ではDXAとの体脂肪率差
−16%〜+10%の範囲という報告もあり、これはかなり大きい差です。
まとめ
まとめると家庭用のBIA(生体電気インピーダンス法)で表示される体脂肪率の
絶対値はかなりブレる可能性があるようですので
今何%!とあまり気にしすぎないようが良さそうです。
ただし自分の中で月ごとに推移を見る分とかには良いかもしれません。
ちなみにジムに置いてあるようなInbodyもBIA法(生体電気インピーダンス法)ですが
家庭用体脂肪計とは違い、多周波・多部位測定の高精度BIAのため
精度は多少は上がるようですがそれでもやはり推定値であり
絶対値には誤差があるようです。





