加圧トレーニングの成長ホルモンへの固執

 KONDOです。
私実は加圧トレーニングの指導も3年間
名古屋でやった実績があります。
実際は加圧トレーニングよりもフリーウェイトの指導が
圧倒的に多かったんですけどね。9:1くらい。笑
今日は「加圧トレーニング」について。

成長ホルモンと筋肥大の関連性

 加圧トレーニング指導を提供しているジムには
必ずと言っていいほど「成長ホルモン290倍」といった
文をよく目にします。よくというか確実に。

加圧トレーニングが成長ホルモンに
固執しまくる理由として
やはり筋肉の成長に成長ホルモンが
トリガーになっているのでは?
と一昔前に考えられていたからですね。
そう、一昔前。

成長ホルモンの分泌量と筋肥大は関連しない

引用元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22105707/

現状成長ホルモン量が筋肥大に大きく貢献するといった
科学的根拠は無く信ぴょう性に乏しいもの
です。
どちらかというと局所的に分泌される
男性ホルモンなどの関与のが大きい
という感じです。
故に加圧トレーニングによって
短時間で”成長ホルモンを分泌させ”低負荷で効率良く筋肉をつける
といった文言は現状では何も根拠が無いもの
ということです。
なので知識のアップデート不足ですね。

ちなみに
加圧トレーニングじゃなくとも
成長ホルモンは分泌されます

この点は非常に大切なポイントです
加圧だけが特別な訳ではありません


成長ホルモンについてはもう1つ個人的に思うことが、
成長ホルモンってものは主に肝臓から分泌され
全身に巡る循環型のホルモン
でありますから
成長ホルモンの作用によって筋肥大が起こるのなら
例えば右腕のみを加圧トレーニングしたら左腕も、
全身も筋肥大を起こさないとおかしい
ということです。

加圧の筋肥大に効果的な方法の1つとして
考える場合の現状の解釈として正しいことは
運動単位の動員数が増える、その点です。
しつこい様ですが
成長ホルモン云々の話ではありません。

それにそもそもの研究の被験者の
成長ホルモン分泌量が少なかったら
いとも簡単に数百倍になりますよね。

この段落でのキーは成長ホルモンと筋肥大に関してです

成長ホルモンが筋肥大にとって重要なトリガーとしたら
上記の様な理論が通らなければおかしいのです。

ODA

成長ホルモンの作用で筋肥大
ってのに信ぴょう性が現段階では
乏しい
ということが理解できました。
じゃあ加圧トレーニングのメリットは
何なんですか・・・。

加圧トレーニングのメリット

結論から言えば、
普通にウェイトトレーニングを行えるのであれば
加圧トレーニングとの優劣の差は特に無い

って感じです。
加圧トレーニングの方が
ウェイトトレーニングよりも
優れているという謳い方・考え方

はNGです。
それぞれ良さがあります。
ウェイトトレーニングができない人や
関節に少し不安のある方などには良いって
ニュアンスが最も適している
のではないでしょうか。

加圧ベルトを巻いてトレーニングをすることで
重たい重さを扱う必要性がないというか
扱えなくなります。
ということで必然的に物理的な負荷は低くなり
科学的な負荷は高まるという原理
ですから
肘や膝に痛みのある人には良いのでは、と思います。

眠りの亀山

痛みや不安のある時の
腕トレには良さそうですね。

あとは短時間で済むというか
短時間でなければ血栓等のリスクが高まるので
できないという言い方が正しいのか・・・。

加圧は時短になって優秀だぞ!?

加圧トレーニングと通常のトレーニングでの比較で
筋力・筋肥大共に同じくらいの増加

引用元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25603897/
KONDO

私が言いたかったのは加圧は優れていない
ということではなくて「成長ホルモン」についての
謳い方の問題点
の指摘です。
筋肥大は様々な複雑なプロセスを経て起きますので
1点フォーカスの結論ではおかしい
のです。

卒アル亀山

つまり加圧トレーニング自体は
効果があるんですね。

KONDO

つまり加圧ベルトを巻ける部位である
上腕と脚のトレーニング”には”
効果有りと
思っていいと思いますよ。

ガリODA

実際KONDOさんが加圧行ってきて
実体験としてはどうでしたか?

KONDO

加圧は科学的刺激の位置づけだから
通常のトレーニングの日と区別してやるといいね。
過去に半年くらい行ってきて
特別肥大した感覚は個人的には無かったです。
ただやってて痛みを伴うし何よりつまらんね・・・。
個人的な意見ね、これは。

ODA

僕もやったことありますけど
つまらないには同意です。笑

KONDO

トレーニング動作がどれも単調に
なってしまうのでそれを短時間で行うわけで
局所的なやった感だけが強い感じ。
これも個人的な意見ね。

加圧トレーニングは科学的な刺激のトレーニング
という点は頭に入れて頂きたいポイントです。
ただ通常のウェイトトレーニングと違って
パワーの出し方や連動性を身につけることは
難しいと思いますので局所的にやるもの
として取り入れるといいと個人的に思います。

maison de FLEXERでもできるよ

  ということで
実は当ジム加圧トレーニングもできますよ
豊橋市のパーソナルジム?でも加圧指導を
行っているところもありますね。

決して自分で独学でやらないで

血栓等のリスクがあります。やり方・時間設定等
誤ると非常にリスキーです。
必ず指導経験のあるトレーナーの元で
トレーニングを行ってください。


 できるというだけで要望がない限りは
やりませんけどね!!!!!!!!!!!

1つの科学的根拠に固執しすぎんな

 たまたま今回は加圧トレーニングについて
取り上げましたが科学的根拠(エビデンス)というものは
絶対的ではなくいつでも覆る可能性があるもの
です。
そして被験者や条件等でも変わってしまいます。
故に正しく理解するには多角的な知識が必要です。
「成長ホルモンの分泌290倍ってすごい!!」
と数字の大きさそのまま鵜呑みにせずに
成長ホルモンとは?そしてどんな効果が・・・等を
理解して考える必要性があるということです。

余談ですが
世界的ボディビルダーで史上最高の上腕の持ち主と言われる
今はご意見番的な位置づけな
Lee Priest大先生はインタビュー?か何かで
加圧トレーニングの効果を視聴者に問われて
「あんなもんアーノルドとかが巻いてトレーニングしてたか?
してないだろ?やらなくていい。」
と一刀両断していたのは笑いましたね。
さすが大先生です。

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