座り仕事をしている人の心血管危険因子

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、座り仕事をしている肥満の青年の心血管危険因子の
治療における様々な運動様式の効果について調べた論文を
引用していこうと思います。

論文

思春期の子どもたちの間では、
不健康な食生活や座りっぱなしの行動、
運動不足などにより、肥満がますます深刻化している。
本研究では、座りがちな行動をとる肥満の青年の
心血管代謝危険因子(CRF)の治療において、
異なる運動様式の効果を評価することを目的とする。

2021年8月までのデータベースを用いて、
システマティックサーチを行い、19件の無作為化対照試験(RCT)、
704名の参加者を対象とした。
結果、運動は肥満の青年のBMI、低密度脂質コレステロール、
トリグリセリドを有意に改善することが示された。

しかし、高密度脂質コレステロールについては、
総計的に有意な差は見られなかった


結論、運動は座り仕事をしている肥満の青年の
心血管危険因子を効果的に改善することができる

体重を減らして心肺機能を向上させたい肥満の青年には、
有酸素運動とレジスタンストレーニング(RT)を組み合わせたトレーニングと
高強度インターバルトレーニングが最適な選択である。
血中脂質が高い肥満の青年には、
心血管疾患の高いリスクを軽減するために、
有酸素トレーニングを主要な運動方法とみなすことが出来ます。
インスリン抵抗性のある肥満の青年では、
有酸素運動とRTの併用を考慮することができます。

まとめ

結局のところ、健康でいるためにも、
健康になるためにも運動が必須です。
今回の論文では、
有酸素運動だけでいいのは、
血中脂質が高い心血管疾患のリスクがある人だけ
です。
つまり、基本的に疾患リスクがない場合は、
筋肉に収縮と伸長を与えるレジスタンストレーニングなどが必要になります

医者の先生の中には、
”筋トレは医療”とも言う方が見受けられます。

肥満であるという事を悪い事であると思いません。
ただ、肥満は様々リスクを背負っていると認識は必要です。

”不健康でもいいから好きな物を食べたい”
私のお客様が過去に仰った言葉です。
それぐらいの覚悟があるならば別に私はいいと思います。
”不健康”という対価を払い好きに食べるわけですから
それは個人の選択ですから誰かが止める事ではないです。

”健康でいたい”や”痩せたい”などを目指すならば、
”食事を気を付ける”、”運動をする”という対価を払い、
”健康でいる”、”痩せていられる”

当然の事です。

様々な偉人が言っています。
何もせずに何かを得る事は出来ないと。

何かを変えることのできる人間がいるとすれば、
その人はきっと大事なものを捨てることができる人だ

アルミン・アルベルト

痛みを伴わない教訓には意義がない。
人は何かの犠牲なしに
何も得る事などできないのだから

アルフォンス・エルリック

偉人・・・アニメキャラ・・・

厚生労働省の肥満についてのリンクを貼っておきますね。
リンク→コチラ

過去おすすめ記事
レジスタンストレーニングを医療とまで言う論文
心血管疾患と身体活動のパラドックス

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。