マスクの運動への影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、運動時のマスク着用の影響について
論文を引用して記事にしていこうと思います。
COVID-19のパンデミック以降、普通になりつつある
マスクの着用。個人的にはマスク大嫌いです。

論文

マスク着用における推奨事項は、
医療従事者や一般の人々には増えてきていますが、
運動やスポーツを行う個人に対する明確なガイドラインはありません。
運動中のマスクの着用は高過呼吸や低酸素血症など、
健康を害する可能性も示唆されています。
マスクを着用した運動による低酸素血症、O2減少、CO2増加は、
低活動レベルでも心拍数(HR)と血圧を
指数関数的に増加させます。
しかし、マスクの着用が血液中のO2濃度を低下させるという証拠はありません。

最大酸素摂取量(VO2max)は、心拍数と筋肉の
血流が減少するため、加齢とともに減少します。
したがってVO2maxを制限する要因は、
若年者と高齢者の間で変化します。
性差として、男性はストロークボリュームが大きく、
ピーク運動時の心拍出量が大きく、ヘモグロビン量が多いため、
最大有酸素能力が高いことが分かりました。
しかし、女性には、運動中に脂質と外因性に補給された
糖質の両方を保存する基質利用の利点があります。
また、女性は筋肉運動中に発生する酸化ストレスを受けにくく、
一般に男性よりも痛みや不快感に対する閾値が高いと言われています。

マスクは有益な代謝反応を伴わずに、
運動中の努力感に悪影響を与える
ことが示されています。
本研究では、年齢および性差に応じた
マスクの運動能力への影響を明らかにすることを研究しました。
トレッドミルを使用し、最大運動試験を
マスクを着用した状態と着用しない場合で、
ランダムに2回行いました。
26名の参加者を対象とし、
18~25歳(n=13)と45~64歳(n=13)の参加者に2つに分け、
また、男性(n=11)と女性(n=15)にも分けました。
ピーク酸素消費量(VO2peak)、分間換気量(VE)、
エネルギー消費量(EE)と血行動態を測定・算出した。

結果は、マスクの使用は若年層の参加者よりも。
中年層の参加者の最大運動能力に影響を与えていました

マスク無しのテストでは男性の方が女性よりも成績が良かったが、
マスク使用による運動能力の低下は女性の方が大きかったです。

結論、高齢者および男性は、マスク使用時の運動において、注意が必要です

まとめ

運動始めたばかりの方や、
一度のセットでの努力量が多い方だと、
割と簡単に”酸欠”になりやすいです。
”酸欠”と分かりやすく言っていますが、
実は”酸欠”は”酸素欠乏”の略であり、
”空気中もしくは水中の酸素不足”を表す言葉です。
ヒトではなく環境の酸素に対しての言葉です。
なので、ヒトの酸素が足りないことを”酸欠”とは言いません。
”筋トレ中の酸素欠乏症”とかも書いてあるところがありますが違います
通常の空気の組成では、酸素が約21%ですが、
酸素濃度が18%未満になる空気を”酸素欠乏空気”と呼び、
酸素欠乏空気の吸引を行うと”酸素欠乏症”になります
つまり、”酸欠”は言葉として適切ではないです。
筋トレ界隈あるある、言葉の意味がおかしい。
ただ、分かりやすので別にいいかなと思います
厳密には違うだけなので、ふんわり伝える分にはいいかなと。

では、筋トレ中に来る立ち眩みや吐き気などは?となると
断言しきれませんが、”運動後低血圧”や”脱水”などかなと思います。
消化不良や低血糖症などもあるかなと。
聞きなれないのは”運動後低血圧”です。
運動後低血圧は、
運動中に心拍数増加、血管拡張が起こり、
休憩に入ると心拍数は低下します。
ただ、心拍数は低下しても血管が拡張したままのため、
貧血になってしまうという状態です。
マスク着用での運動は心拍数を増加させるため、
運動後低血圧にはなりやすくなります

マスクは運動能力以外にもこの手の危険性も増加するため、
注意が必要ですね

要らない雑学

全く関係ない話なのですが、
ブログ読んでる方で、お子さんがいる方向けに
個人的に子供がマスクを付けることでのデメリットを一つ
マスクを着け続けると呼吸自体が浅くなるため、
口呼吸ばかりしやすくなってしまいます。
口呼吸を行い続けると、
”アデノイド顔貌”という顔の形に発達する可能性があります

子供は大人と違い”適応”するため、
口呼吸に適応していくことが原因です。
見た目的な変化が大きくあるため、
もし、アデノイド顔貌(がんぼう)の見た目が
気になる方は調べてみてください。
個人的には外せるときは外して、
鼻呼吸をしっかりと教えてげるべきかなと思います


小児学会がマスクの着用は問題ないと言っても、
個人的には気になるマスクのお話でした。

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この記事を書いた人

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。