カッピングとその効果

KONDOです。

だんだんと暑くなってきましたね。
トレーニーたちも大会に向けて減量や日焼けに
勤しんでいる感じですね。

私が個人的に栄養指導している方たちも
過去最高の仕上がりになりそうと
自己申告してきてくれています。
栄養指導に関してはコチラから。

以前にInstagramにて
カッピングの効果について質問があったので
今回はカッピングについてです。

カッピングとは

中国の民間療法の1つです。
もう一度言います、民間療法の1つです。

ガラスやプラスティックなどでできた通称吸い玉を
背中や腹部に吸着させ真空状態にさせることで
毛細血管内に滞っていた血を皮膚表面に浮上させ
それにより肩こりや浮腫み等を改善させる
と謳われているものです。

エステ等でも実施しているところも最近では多いですが
何かしらのアスリートやボディビルダーたちが
施術後の独特な跡の残った身体の写真を
アップしていることで興味を持つ方が多い様です。

その効果の根拠は?

まずはこの記事ですね。
タイトル通り「効果なし」として

・持続的な皮膚の変色、傷痕、やけど、感染症などの副作用を引き起こし、湿疹や乾癬を悪化させる可能性がある
・まれではあるが、頭蓋内出血や失血による貧血など、重篤な副作用の例が報告されている

と警鐘を鳴らしています。
また記事中には以下の様な記述があります。

米国立衛生研究所(NIH)の一部門である国立補完統合衛生センター(NCCIH)も、「幾つかの研究は行われてきたが、大半は品の低いものにとどまっている」「痛みを軽減することはあるかもしれないが、その根拠はそれほど明確に証明されていない」「その他の症状の改善にも役立つと結論付けることができるほど質の高い研究は十分に行われていない」などとして、カッピングを支持するには至っていない
Randomized controlled trial is designed in the clinical research of cupping therapy in these years. Because of the unreasonable design and poor research quality, the clinical evidence of cupping therapy is very low. 

近年、カッピング療法の臨床研究では、ランダム化比較試験がデザインされている。そのため、カッピング療法の臨床的なエビデンスは非常に低く、また、デザインに無理があり、研究の質も低い

というように
先の記事に記載の通り科学的根拠としては
乏しいというのが現状です。

↑このメタ解析は慢性疼痛における
カッピングの有効性と安全性を評価することを
目的としたものです。

慢性疼痛に対しては
疑似治療とカッピングを比較して
効果に差が無く、更なる研究が必要と結論されています。

何かしらの改善は個人の主観の様です。

まとめ

科学的根拠としてはまだまだ乏しい様です。
「効果が有る」と断定的に言える現状ではないですが
「身体が楽になった」「動きがよくなった」というのは
個人の主観でそう思えるなら良いかもですね。

カッピングによって皮膚のつっぱりがとられて
ストレッチやマッサージを行えば良さそう
ですね。
私は否定も肯定もしませんが
繰り返すことで皮膚細胞死ぬんだろうなって
思うのでやることはないですね。

ただ、カッピングを筋膜リリースと謳って
商売しているエステや整体?を見ると
呆れてしまいますがね・・・

最近ではカッピングしつつも
揉みほぐしっぽいことを施術しているようなので
カッピングというよりその揉みほぐしの効果じゃね?
って思うことも多々。。。

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