運動関連筋痙攣

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は運動関連筋痙攣(EAMCs)について
記事にしていこうと思います。
難しく言っていますがこむら返りや足が攣るなどと呼ばれるものです。

論文

EAMCsは、運動中または運動後に骨格筋が
痛みを伴いながら不随意に収縮する現象である

軽度は自己治療可能で運動パフォーマンスを制限しないものから
重度は運動の中止、全身症状、医療介入を要する症状と様々である。

EAMCは脱水、電解質不均衡説が最も古い説である。
発汗によって間質液空間が収縮し、
運動神経端末に機械的圧力がかかるとEAMCsが発生すると提唱している。
逆に専門家の意見や実験的研究、
観察的研究から得られた証拠は、
脱水と電解質の不均衡説を支持するものではなかった。

次に神経筋制御の変化に関する理論では
疲労やその他の危険因子がα運動神経における興奮刺激と
抑制刺激の不均衡を生じさせることによりEAMCsが発生するというものである。

次はSchwellnus理論に基づき、複数の危険因子が相互に作用して、
神経筋制御を変化させEAMCを誘発する連鎖反応を
引き起こすことに焦点を当てたEAMC病態生理学モデルを提唱されている。
例えば、筋肉を損傷したアスリートを考えてみよう。
この損傷は、コンディショニングの低下、痛み、損傷前と
同じ運動強度や運動時間への耐性を失わせる可能性があります。
その結果、これらの危険因子が組み合わさって、
神経筋制御を変化させ、EAMCを誘発するのです。

EAMCの予防は多くのEAMC予防勧告が提唱されているが、
そのほとんどは患者志向の強力な研究による裏付けがないか、逸話に基づくものである。
実際、発表されているEAMC予防勧告の多くは、
EAMCではなく電気けいれんの研究に由来しており、
逸話的で、しばしば一般的すぎる、あるいはEAMC発症の
複雑さを考慮に入れていないものである。
EAMCの病因は神経筋の興奮性の変化と、
それよりはるかに少ない程度ではあるが、
脱水および電解質の損失が、
その病因の主要な要因であることが示唆されている。

EAMCの治療には、緩和するまで運動を中止(休息)し、
穏やかなストレッチを行い、その後、根本的な促進因子に対処する技術を
用いることが強力なエビデンスとして支持されている。
しかし、EAMCの予防に最適な方法に関する患者志向のエビデンスはほとんど存在しない。
したがって、EAMCを予防しようとする場合、
一般的なアドバイスをするよりも、個人特有のEAMC危険因子を
組み込んだ多面的かつ的を絞ったアプローチをとることを勧める。

まとめ

通説はあくまで通説ですね。
可能性の1つとしてはいいかもしれませんが、
通説を信じて対処をすれば思わぬアクシデントに
見舞われるかもしれませんね。
EAMCを予防するために水分補給と電解質の摂取を
過度に重視した結果、2014年に2人の高校生アスリートが
低ナトリウム血症で死亡した事例もあるので、
適切な知識、対処は健康、安全のためには必須です。

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この記事を書いた人

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。